「ギャルサー」

 やっぱり面白いよ、これ。

 笑い的には古田新太さん、佐藤隆太生瀬勝久さんのトリオでほぼハズレ無しだし、ドラマ部分もパターンだしベタだけどそれなりに丁寧に段階踏んで描いているし、今回なんかいっちょ前にミスリードまであって見応えもある。「ギャルサー」「喫茶店」「カウボーイ」と舞台が最低三つあるので画的にも展開があるし、それ故に過度に退屈することもない。奥底にはちゃんと大事なメッセージを置いてはいるし(まぁ「ギャル」って時点でアウトだろ、って話もありますが)、変にシリアスに振れることもなく、適度なバランス感覚を持った楽しいドラマですよこれは。

 個人的には、今回一連の「器」エピソードには迂闊にもグッと来てしまいました。だってさー、ラーメン囲んで「 3 分の 1 だぞ!」とか、器持ってきて「これ持って家に帰ろう」とか、卑怯だよ。その後、ちゃあんとオチがあるから余計グッと来てしまうのでありました。

 あ、ただ唯一、矢口真里さんに関してだけは、今回観た限りは「やっぱりダメだな」と思いました。画的にも芝居的にもどうしようもなく浮いてしまってる感が……これからメインの回あったらどう処理するんだろう。