「お台場明石城NOMAD」(終)

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 単なる若手ディレクター紹介番組だった「実録!さんま大作戦」から数えてほぼ丸 2 年。とうとう最終回の今回は、この番組一番の出世頭・「シンデレラ坊主」こと武田誠司が、「今後の明石城を背負う男」として登場。佐々木アナが「いつも大きく見えましたね」と言うと、さんま師匠は

同期には嫌われてますからね

そんな出る杭な武田の、これまでの歩みをまとめた、総集編を兼ねたVTRが 3 部構成でお送りされます。何この扱い。

 チーフAD時代、人数合わせでプレゼンに来て試作を勝ち取るまでの第 1 部。このVTRに関して、武田本人は「こんな時代もあったんだな、と」回顧しますが、さんま師匠は

「武田がどうのこうのよりも佐々木が若かったことにビックリしましたね

本人曰く「この頃はハツラツとしてた」。色々苦労したんですね……。因みに、水口さんのこのVTRを見ての一言は「羨ましい」。

 ここで武田以外の「明石城」のキャラの動向を振り返ることに。佐々木アナが出すフリップ曰く、「土台」こと山本布美江は大リバウンド、港さんは「社員の査定のため」にこの番組を始めたのに出世したのは自分だけ、そして「嘘つき関西人」こと出口敬生は結婚・出産。この、編集中にインサートしながら自分もインサートしちゃった(by さんま師匠)出口に関してさんま師匠は「こいつが一番出世したかも知れない」と言い、続けて

『幸せ』という株式会社では一番の出世ですから

これには流石に本人も「俺は何を言ってるんだろう」。

 お次は、武田の道のりVTR第 2 部。小松さんの圧力にもめげず、プレゼンに勝ち続け、ディレクターに昇進。さんま師匠の指名で初のゴールデンスペシャル「お台場明石城 120 万石」のディレクターも任され、順風満帆の人生……かに思われたのにドスケベと巨乳好きが災いして自ら失脚。当の「 120 万石」からはクレジットさえ消されたところまでのVTR。

 この「失脚」の真相を改めて問いただしたさんま師匠に、武田は悲壮な顔

「もう、まんま……

何でも本人は、ここまでVTRを作り込んでくるとは思わなかったそうです。甘いぜ。このことに関して、水口さんは

羨ましい

こらこら。因みに港さんはこの事件当時、武田をとんでもなく怒ったそうです。水口さん……。

 当時を振り返った武田は「ドアを開けたら、みんな記者に見えた」と発言。ピンチのときも調子に乗ってたようです。筋金入りか。これを聞いたさんま師匠は勿論、

「お前、どんだけビッグや思ってんねん!!

が、さんま師匠が「佐々木、分かるやろ?」と振ると、佐々木アナは前のめりで

凄い気持ち分かる!!

あたしゃ泣けてくるよ。

 ここでスペシャルを振り返ってみると、出口の父親の家に嫁の梅津アナが中継という茶番、 5 分の帯番組に挑戦して再デビューを図るも失敗、警備員に戻られた、他人の出来が良いと拗ねるAD鈴木の父、そして「 25 時間テレビ」のドラマ収録でさんま師匠を 40 時間拘束した栗原。このことに関してさんま師匠は脱力しながら

司会やっとけば良かったわ

その上出来上がったドラマがアレだものね……。因みに日枝会長はお喜びだったそうです、。あーあーとっとと出世しちまえ栗原。

 続いて、仕事も干され、ADに降格され、八王子の彼女にも捨てられた人生最悪の半年を経て、目の上のタンコブ小松さんが編成部へ異動という幸運も重なり、見事「ホンマでっか!?ニュース」で復活を果たし、栗原の好意も得て再び出世街道に舞い戻るまでを描いた武田の道のりVTRを流します。これを観て、さんま師匠は

「何でテレビ番組で素人こんだけチョイスしなきゃいけないのか

今頃腹を立て始めます。今気付いたんですか。水口さんも「不愉快になってきました」とジェラシーを訴えますが、港さんは「頑張ったからこれからも頑張って欲しい」と器のでかいところを見せつけます。水口さん……。

 そして、栗原は「一人前になったらドラマに」とかなり直接的な勧誘を掛けます。が、当の武田は「以前、『25時間テレビ』で少し手伝ったとき、窮屈に感じた」「僕では成し遂げられないものを作っておられるんだな、って」と答え、さんま師匠は

「良いよー上手く断ってるよー

良かった良かった。

 武田が栗原と決別したところで、この番組中に異動した連中を振り返ることに。最初は総合演出だった小松さんは編成部へ異動になり、バラエティ嫌いのくそったれの村上は小癪なことに念願だった報道へ異動、そして「天下一闘技会」で頑張ってた高田は記者からディレクターになったそう。

 そんな中、「社内一信用の無い男」こと高橋プロデューサーは、本来「年齢でなるもので、誰でもなれる」らしい「主任」に今年もなれず。面白いぐらい燻っている男です。

 と、ここで「 4 月以降の明石城」の構想を発表するため、「 4 月以降の明石城」の責任者が登場。その名は勿論、主任になりそこねた男・高橋正秀プロデューサーです。あぁ、もうダメだこの番組。

 高橋は、登場していきなり武田に対し「今まで見守ってて良かった!」と図々しく恩を着せるという器の小ささを披露。もの凄い顔で嫌がってる武田の、さんま師匠がその真意を問うと、

もう既にスベってらっしゃるんで……

こんな武田の不安に、さんま師匠は冷静な顔でこうフォロー。

「高橋はスベるしか無いねんで?

どうしてこの男は出世できたんですか?

 こうして出来上がった新コンビ「武田君と高橋君」。その高橋が発表する「 4 月以降の明石城」のプランは、なんと月一の 2 時間ゴールデン!! しかも既に準備してあると聞いたさんま師匠、

「俺をプー太郎や思ってるやろ!?

しかし、既にもう 4 月 28 日に第一回が決まってるそうです。既にさんま師匠に逃げ場無し。

 その上、エンディングの挨拶の勢いで思わず「次は 4 月 28 日ということで」と言ってしまったさんま師匠。慌てて否定するものの時既に遅し。このあまりにもあまりなやり方に呆れたさんま師匠は、最後の最後で一言。

詐欺行為やないかい

4 月以降も宜しくお願いします。取り敢えず、2 年間楽しませて頂きましてありがとうございました。