「女王の教室 エピソード2」

 前半 1 時間が昨日と同じ話だったのにはびっくりですけども、流石にその後の展開は引っ張っただけのインパクトはありました。まぁ、正直決闘まで長いなーとは思いましたけど、それまで冷静を装ってた阿久津が生徒の水死体(寸前)を見て完全に取り乱し、その前の呼び出しのときとは全く違う顔で生徒を連れ出し、血まみれになりながら「何故人を殺してはいけないか?」に答える阿久津の姿は壮絶でした。顔こえーし。

 だからこそ気になるのは、決闘中にCM入れんなよ!! ドラマって「前半で一気にCMを流しておく」とかそういう措置できないのかなぁ? CMがバンバン入ってすげーイライラしたんですけど。確か、一番組に流せるCMの量って決まってるんですよね? 何で今回こんなに多かったんだろ……。

 で、話を戻すと、その壮絶なシーンの後は流石にちょっとな……と思ってしまいました。百歩譲って、いじめっ子が学校に還るシーンのとてつもないどっかで見たようなことがあるような感じは良いとしても、その後の阿久津の行動を全部言葉で説明してしまうのは、流石にやりすぎじゃないかなぁ、という気が。神田達のクラスに対する戦略とか、自分の表情とか、いちいち説明なんてせずにじっと見つめる表情だけ、とかで良かったんではないかなー、と。

 グレー阿久津(戦隊?)が神田と同じ事を言っていたり、首の傷やペンなんかの伏線はともかく、この「わざとらしさ」は一体意図的なのかどうなのか。取り敢えず、個人的にはあまり効果的では無いように思えました。

 このスペシャル二回を通して思ったのは、結局「女王の教室」というドラマにとって「阿久津の過去」というものはさして重要ではないということ。やはり、あのドラマの一番面白いところは「生徒達がどう成長するか」の部分であって、阿久津がどういう人物であるか、という掘り下げはある種「野暮」ってもんなのだなぁ、と思いました。別に今回のスペシャルがつまらなかったわけではないですが、阿久津の過去を知ったからと言って「女王の教室」に対する印象は特に変わらないし、寧ろ阿久津のあらゆる行動に変な同情を感じてしまいそうで、個人的にはあっても無くても良かったなぁ、なんて。今更かよ。