「浜ちゃんと!」
ゲストは劇団ひとり。
劇団の要望は「MISIAの『Everything』を上手く歌いたい」というもの。そこで、番組が用意した講師は浪速のモーツァルトことキダタロー大先生。大先生は、何故か過剰にスパルタで劇団に腹式呼吸を教えるだけでも「アホかお前!」等々叫びまくり。しかし、肝心の腹式呼吸を教えるのはボイストレーナーの先生なのですが。
一通り(ボイストレーナーの先生が)腹式呼吸を教えた後、試しに劇団に「Everything」を歌わせる大先生。しかし、やはりそれは酷いもので、あまりの酷さにキレた大先生、
「何がしたいねん!」
歌わせといて……。
そんな劇団に「原キーで歌うのは無理」と宣告する大先生。諦められない劇団は「何とかなりませんか」と懇願します。すると大先生は笑顔になり、「それが聞きたかった。その気持ちが大事」と告げます。それを聞いた劇団は、ここぞとばかりに「何とかなりませんか!」と詰め寄ると、やっぱりキレた大先生は
「ケンカ腰で言うな!!」
劇団が、今度は抑えて「何とかなりませんか?」と言うと、またまたキレた大先生、
「媚び過ぎや!!!」
一体どうしろと。
その後も、「アホかお前!」「お前!」等々キレまくる大先生と不条理なキレ方に不可解そうな顔で恐縮する劇団、そして後ろでひたすら爆笑してる浜田、という構図で、途中で何故か「ルビーの指輪」を歌わせようとする大先生など紆余曲折ありつつ、いよいよ再び「Everything」を歌うことに。
こんな無茶苦茶なレッスンながら、しっかり効果はあったのか、最初に歌ったときより数段上手く歌えた劇団は、態度を急変させ「凄い人だと分かりました」などと嘯きます。それに大先生も同調し、「売れるで」「レコーディングしよう」等々、先程までのカルシウムの足りない大先生とは打って変わって穏和なおじいさんになった大先生は、劇団と硬い握手を交わします。
挙げ句の果てに、「『キダ』って名前貰っていいですか?」「『キダひとり』?」等とあったま悪い会話を始めた大先生と劇団を後に、今週はずっと蚊帳の外だった(メインなのに)浜田はカメラにずずいと寄って呆れながら一言。
「ダメだこりゃ!」
良くできた 30 分コントでした。