「お台場明石城NOMAD」

 通称「王東順の最後の弟子」神原プロデューサーの「継ぐ者」を試写。

 楽屋風のセットに、村上ショージさん、千原兄弟井上マー、そしてさんま師匠が揃い、そこにやって来た松鶴家千とせ師匠から、往年の芸(「わっかるかな〜、わっかんねぇだろうな〜」等)を学び、二週間後にさんま師匠以外のそれぞれがオリジナルの味付けをしてネタ見せをする、という流れ。

 何でも、松鶴家師匠は現在弟子はおらず、かつて大量に居た弟子( 100 人以上!)もそれぞれ辞めたり、屋号を受け継がなかったりして残っていないのだそうです。ツービートもその中の一組(ツービートはかつて「松鶴家二郎次郎」というコンビ名でした)。そんな経緯もあって、番組の意図以上にやる気満々松鶴家師匠は、細かく自分の芸を伝授。因みに、ショージさんも元々は滝あきら師匠の弟子で「滝あきんど」というお名前でした。

 その二週間後、主に予算節約のため(お陰で水口さん曰く神原Pは「予算管理」の判定「A」)「明石城」のメインセットでネタ見せ。それぞれアフロにサングラスに白いタキシード(?)という出で立ちで、ジュニアは無難にこなし、井上マー松鶴家師匠流の漫談を尾崎豊風にするというある種一番この企画に沿った芸をし、千原靖史は緊張のしすぎで口から激臭を放ちながら(by ジュニア)。大声で歌を歌ってから落語みたいなオチにして「分かるかな〜」を「分かる?」にアレンジという割と芸達者なことをし、最後のショージさんは辛うじてジャズ風ではあるもののいつもの三段重ねが増えただけでした。

 松鶴家師匠はどれも大変気に入った様子ですが(顔綻びまくり)、「一番良かった人(=後継者)」を進行役の佐々木アナから尋ねられると、あろうことかショージさんを指名。一番原形留めて無かったのに……。前日、井上に「俺の師匠、滝やねん……」と不安の電話を入れていたというショージさんは狼狽。

 しかも、この後継者が後々なんと「四代目松鶴家千とせ」になる(現在の松鶴家師匠が 3 代目なので)と聞かされてショージさんは完全に思考停止。さんま師匠も「こんな番組で決めていいんですか!?」と困惑気味です。しかし、松鶴家師匠だけは本気の笑顔

 暫く何をどうしていいか分からなかったショージさんですが、靖史の「こんな四代目嫌やわー!」という声に、ようやくこう反応。

これから器大きくなるから……

というか、ホントに継がせるんですか?

 試写後の感想は、桐山は「ショージさんが好きなので、それだけで満足」。水口さんも「ゴールデンで行ける」といつもの太鼓判です。さんま師匠も、ゴールデン自体は懐疑的なものの、番組自体はやるべきだと主張。

 そこで、水口さんはこう提案するのでした。

正月やりましょう

今からですか?