「牙狼〈GARO〉」

 お……面白ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!

 これは凄い。なんてテンションの高さでしょうか。真剣に「一瞬も目が離せない」状態で観せられてしまいました。うわぁ、すげぇ。今までの「牙狼」だと、変に叙情的なシーンを入れたりして妙に意味ありげにして逆に白けちゃう、みたいなパターンが多かったのですけど、今回は全く違います。何て言ったって 1 にアクション、 2 にアクション、34もアクション、 5 もアクション。 驚くべき事にストーリーさえアクションで語るのです。完敗。

 赤児麿さんの弟子が番犬所から剣を強奪、追撃する番犬所執事、反抗する白コート、番犬所の甘言に騙される黒コート、自分の運命を知り愕然とするヒロイン……という、各キャラのストーリーの位置付けも非常に重要だったけれど、それらが小難しい台詞なんかではなく、全てを「動き」で見せる。こんなに理想的なことは無いわけですから、そりゃもう熱中でさぁね。

 アクション自体も、CGよりもワイヤーアクション中心で、飛ぶわ跳ねるわ殴るわ蹴るわの出血大サービス。何て言ったって、鎧同士のアクションもCG無しだ(完全に無いわけじゃないけど)。今まで下品にしか感じなかった「ガッチンガッチン」ってSEも、今回に限っては重く響くぜチクショウ。

 相変わらず、妙なアクションの「止め」は気になるけれど、スピード感はあったし、「何が起きてるか分からない」みたいなこともなく、「剣対旗」というような一工夫あるアクションも実に見事で、カッコイイどころの騒ぎじゃありませんでした。

 ストーリー的にも、いよいよ番犬所の「闇」の部分のベールが開き始め、今まで居るだけだった番犬所執事も本格的に動き出し(攻撃がラーゼフォンみたいなのは狙い?)、全体のストーリーが大きく音を立てて動いた感じ。白コートとヒロインの関係が一旦崩れたことによって、ヒロインもそのストーリーに大きく食い込み始め、そこに弟子と黒コートも絡んでいよいよ大合戦に……という様相が、否応なくテンションが上がります。

 誰が敵で誰が味方か。赤児麿さんの言葉が響く、「友が敵の場合もある……その逆も然りじゃ」キャアアアアアアアア!!!(悲鳴) つか、もうホラーとかどうでも良くなってるとこが凄い。あぁ、ホントどうなるんだろう。番犬所が剣(封印したホラー)を持っているのは、「ホラー喰い」(「ドラゴンボール」で言う超サイヤ人みたいな?)を生むため? それとも別の理由? ほら、こうやって普段考えないことも考えてしまう。面白すぎて。

 しかも良いとこで終わるんだなぁ、これ。そんで来週の予告も「執事に立ち向かう白コート」とか「弟子にキレるヒロイン」とか、良い画を使うんだよなぁ。ニクいねぇ。ニクイ。くぁあああ、これほどまでに次回の「牙狼」が楽しみだったことがあろうか! いや無い!!

 そんなわけで、来週はこの高まったテンションの更に上を行くテンションを期待。いきなり来週になったら元のテイストに戻らないでね。楽しみです。