「西遊記」

 アクションも無い、スタジオ内屋外セット(複雑だな)も無く、画的には一番まともだった。最後の断崖絶壁は割と綺麗な景色だったし。ただ、それは「コント臭」が薄くなったわけで、それはつまりこの作品の(良いか悪いかはともかく)アクセントが無くなってしまったってことでもある。

 話の方は……「夢を観るより、現実を生きよう」というメッセージ自体はともかく、だったら「歩けなくなったから、夢に救いを求めてた青年」をもうちょっとフォローしてあげろよ……。「ごめん」じゃ済まんだろう、いくらなんでも。

 4 人の掛け合いは相変わらず楽しいのだけど、それ以外に面白そうなところが見当たらないのが辛いなぁ。「つまらない」んじゃないんだよ、「見当たらない」んだよ。なーーんも無い。