「さんまのまんま」

 ゲストは大泉洋

 いやぁ、面白かった。何というか、さんま師匠が大泉と会った瞬間に、扱い方を瞬間的に察知する感じが凄く。さんま師匠に限らず、ナインティナインにしても今田耕司にしても、大泉と絡んだ芸人全員そうなのだけど、みんな恐らくそれほど大泉のこと知らないだろうに、どういう形で相手したら大泉が光るか、すぐさま察知する感じが凄く好き。また大泉のリアクションもいちいちデカいしね。逆に、そういう部分をあからさまに番組が仕込もうとしたて「めちゃイケ」での絡みはイマイチだった。

 今回のさんま師匠なんか非常に分かり易くて、大泉が持参したスープカレー、多分あれって普通のさんま師匠のときも「それほどでもない」って言うと思うんですね。だけど、それに対する大泉のリアクションを見て、何か色々と察知して、その後のボケまくりっぷりったら無かった。しかも、しつこいぐらいのボケ倒しにいちいち「それだけは言って欲しくない!」とか「だーめだー!」とか大袈裟に反応するから場が弾む弾む。

 個人的には、スープカレーの試食の下りでの「上手いですから!」→「言うほどでもない」→「そういうこと言わないで下さい」→「こう言っておいた方が売れる」→「なるほど」のしつこいぐらいの繰り返しも好きでしたけど、大泉が台所でたどたどしい手つきでスープカレー作ってたときに、最初大泉がさんま師匠が差し出した鍋掴みを握手だと勘違いしたのを受けて、その後鍋掴みを求める大泉に握手を求めるさんま師匠のやり返した辺り、笑いました。

 一番笑ったのは、最後の最後までスープカレーを貶された大泉が、「ずっと負け戦だ」と呟いた後の、さんま師匠へのこの一言。

「あんたはよく戦った。しかし戦い方を間違えた

それでも最後に「大泉ひろしさんでしたー!」と紹介されて、しっかり撃沈する大泉でした。

 あと、厳密には大泉とさんま師匠が先輩でも後輩でもない所為か、さんま師匠も大泉も、互いの接し方がすご〜〜くフランクというか軽くて、その「若い人がさんま師匠と対等に喋ってる」感じが何となく新鮮でした。ここまで相性良いとは思わなかっただす。またどこかで絡みあったりしないかなー。