「牙狼〈GARO〉」

超絶


 凄いな、ここまで唐突な回想編久々に観た。普通、何か関連する出来事があって、「実は過去にこんなことが……」とするところを、特訓中に思い出しただけですよ。まぁ、それだけ白コートが思い続けてるってことなんだろうけどさ。それにしても……なぁ……。

 肝心の回想編の方は、父親がファイト一発こと(古い?)渡辺裕之で一瞬笑ってしまった(失礼)のだけど、流石にアクションは腰も据わって、キレもあって非常に決まっててカッコ良く、「白コートが尊敬する存在であり、目標」として充分キャラ立ちしてた。体の線も太いし。単純に強そうだ。

 それに対し、白コートの幼少期は……「神木隆之介くんクラスを!」とまでは勿論言わないし、腰が据わってないとかキレが無いとか、多分 10 歳前後の子にそこまで求める気は無いけど、いくらなんでも剣の握り方ぐらい指導したらどうだ

 握るだけだったら大して難しくないんだし、それだけで随分見た目から受ける印象変わるのに、「握ってる」というより文字通り「持ってる」だけの握り方に、こっちは醒めまくり。台詞回しの稚拙さだとか、表情の下手さだとかはいくらでも目を瞑るのに……。

 その所為で、後半の白コートの成長や恫喝には全く入り込めなかった(その上、またしても他人のホラー映画模写を始めたのもあり)のだけど、それまでの父親のドラマは素直にカッコ良かった。話が唐突なのは、あくまで「白コート視点」ということで理解できるし、「暗黒面に墜ちた友人を倒す」というどこかで聞いたような設定も、分かり易すぎるぐらいのクリーチャー(とお約束のフードとローブ)演出によって随分と映えた。

 父親の最期が「あとは……頼んだぞ……」とかではなく、目開けて死んでるというのも、このドラマ作ってる人間の、「人の悪さ」が良く出てた。こうやって、点で観るととても良かったのだけど、全体を俯瞰するとどうにも間抜けな印象なのは、大層な演出に全く沿ってない相変わらずショボいCGの所為か、それとも……。

 ラスボスはあの暗黒友人(略称)になるのかな。こいつと黒コートももしかしたら関係も? 唐突に始まった割に、今後の重要な伏線は残していった回なので、次回からの展開に期待したいのだけど、どうやら次回は総集編らしい……まぁ、しょうがないか……。残念。

 それにしても、最近テレ東のドラマでよく観るなぁ、ぜんじろう。「よく」っつっても二本だけど。