「ごきげんよう」

 さんま師匠二日目。

 さんま師匠のお馴染み「いまるさんに『おむつ履かせてあげるけど、拭かないからね』と言われた」エピソードを人の話に割り込んで披露していたのですが、このときのスタジオの反応が「いい娘さんじゃないですかー」みたいな反応になってて、「そうか、よーーーーく考えたら、これは下手すりゃ感動する話だったんじゃ……」ということに気付きました。

 例えば、お父さん役が高橋克実さんで、娘役がさんま師匠お気に入りの長澤まさみさんをやるとして、高橋さんが例のあの「諦め笑い」みたいな顔で「もし、俺が年取ってさ、寝たきりになったらどうしようね」って言うと、側に居た長澤さんが微笑しながら「そのときは、私がおむつ履かせてあげる」って返し、それに高橋さんが「え?」って振り向くと、長澤さんが笑いながら「でも、拭いてあげないけどね」と別の部屋へ去っていく。残された高橋さんは「ったく、生意気言いやがって……」と照れ笑い、みたいな。

 ほら、感動家族ドラマの一幕みたい。

 これをさんま師匠が脚色すると殺伐家族風景なんだから、話者のキャラクターというものは話題そのものを変質させるのだな、と基本的なことを改めて気付かされた次第です。

 それ以外では、今回笑ったのはあまりにも人の話に割り込みまくるさんま師匠に業を煮やした小堺さんが、さんま師匠に言ったこの一言。

「たまには人の話を待ってあげて下さいよ

無理。

 それにしても、今年はフォロー役 & 抑え役としての芸人が出ていなくて残念。今までは、藤井隆とか今田耕司とか居たのに……野放しですよ。いいんですか?(誰に訊いてる?)