「たけしの日本教育白書」

 ビデオでガッシガッシ飛ばしながら視聴。

 こういう番組って昔から苦手なのです。何故なら、いつも結論が一緒だから。詰まるところ、結論は「昔は良かった」「今の教育はダメ」「今の子供はダメ」「今の親はダメ」に集約されるわけで、「画一的な教育がいけない」と言いつつ、そういう風に現代を画一的に規定することに執着してるというか、そういう感じが。

 僕が現実に(義務)教育を受けていた時代からこういう番組は連発されていて、その頃から「そんなこと言われてどうせぇっちゅーねん」と思い続けてたのもあるのかも。大人から「お前らは不幸な時代に生まれたな」って規定されるのって結構辛いよ?

 まぁ、そんなことはどうでもよくて、注目はビートたけし爆笑問題の久々の共演。やはりというかなんというか、田中はいつも通りだったけれど、太田は如実に顔から緊張と嬉しさが滲み出ていて、いつもの田中に対する罵詈雑言以上に、この人はこういうとこが子供っぽいよなーとちょっと嬉しくなってしまいました。

 具体的な絡みは殆ど無かったのだけれど(そういう番組でもないし)、太田の発する狙いまくったボケ(「北野チルドレンって呼ばれてます」とか)には常に笑わずにジッと太田を見据えてるだけのたけしが、石原都知事との対談のときの、本当に「かわいい後輩」って感じで茶々を入れる太田には常に笑ってたのが印象的。太田の持ち前の「後輩性」というかなんというかがよく出てました。

 特に面白かったわけじゃなかったけれど、そういう場面を観られただけで僕にとっては観て良かったなぁ、と思いました。