「人志松本のすべらない話3」

 特番第 3 弾。今回のメンバーは少し増えて、松本人志千原ジュニアほっしゃん。宮川大輔次長課長・河本、ケンドーコバヤシ、サバンナ・高橋、麒麟・川島。どうでもいいけど、半分が「それゆけ!ゴロッキーズ」「マジカル美勇伝」出演者ですね。ホントにどうでもよくですいませんけど。

 今回は、人数が増えた所為なのかどうなのか知りませんが、松本が漏らした通り若干サイコロの出目が偏り気味で、カットはあったにしろ高橋や川島が一回しか喋ってないのに対し、河本やほっしゃんが 3 〜 4 回と若干バランスが悪かったです。まぁ、この辺は一概に「一定にしろ!」ってもんでもないので難しいですけど。

 「すべらない話」自体は、前回・前々回と比べると、どれも「小粒の良品」的な、例えば前回の「母親のイボ」のような強烈な話こそなかったものの、面白い話が揃っていて楽しめました。

 個人的には、河本の「おかん三部作」、千原ジュニアの「小学生の頃の靖史のツッコミ」、ケンドーコバヤシの「父親と亀」(全部勝手に命名)辺りがツボで御座いました。特にケンドーコバヤシの「父親と亀」が、味わい深くて好きです。まぁでも、野生じゃなくても亀はブリッジしますけどね。

 ただ、この特番がやる度に言っている「気持ち悪い間」が、今回見事に復活してたのがなぁ……。今回、素人投稿が削られたためかな。一応、そこを編集でつまんだ後があるのですけど、全然つまめて無かったです。

 何故なら、そこは「サイコロ振る寸前」というカットしようのない場面だったから。それに、あの間を全部編集でつまんだとしても、その寸断感は別の意味で気持ち悪いでしょうし。

 具体的には、誰かがすべらない話をした後、松本がサイコロを振るまでのあの空疎な時間のことなんですが、気持ち悪い間な上に、止せばいいのに松本が「面白いよねー」とか「そうかー」とか軽すぎる相槌を打つお陰で、空疎な時間がより空疎に感じられて凄くテンションが落ちます。

 僕の理想は、宮川が松本とのシュノーケリングの話をしたときに、松本が同調して「前にダイビングやったときも……」と別の話で繋げる、という場面や、河本が姉レズ話を持ち出したときにジュニアが関連した話をしたり、というような場面なのですが、何故かこの番組はそういう展開を避けてる感があって、どうにもあの気持ち悪い間が埋まりません。

 「それはただの普通のトーク番組じゃないか!」って意見もあるかと思いますが、だからと言ってあの気持ち悪い間があるから何か良い効果があるという訳でもなく。好意的に解釈すれば、「すべらない話」が連続する内に、雰囲気やテンションで誤魔化されないように、その気持ち悪い間でリセットしてる、ということなのかな。

 でも、あの間があることで、折角「すべらない話」を聞いて上がってた視聴テンションが一気に下がってしまうのですよね……う〜ん……。これはもう、こういうものとして諦めるしか無いのでしょうか。僕以外にあの気持ち悪い間を指摘なさる方も見かけませんし、気にしすぎなんでしょうか。う〜ん……。