(新)「ウルトラマンマックス」

ANGEL


 いやぁ、話には聞いていたけどもの凄い原点回帰っぷりだなー。

 ひとつずつポイント挙げていくと、まずオープニングが赤い背景にシルエットでウルトラマンや怪獣が出てきて、サブタイトルが「○○登場」ってのは初代ウルトラマンのオープニングと全く一緒。思わずちょっと懐かしい気持ちになってしまったよ。全然リアルタイム世代じゃないのに。流石に音楽は全然違ってたけど。

 そんで、今回登場した赤い怪獣と青い怪獣は、初代ウルトラマンにも出てきたバニラとアボラス。二匹が戦うとこまで一緒。まぁ、初代ウルトラマンでは、バニラとアボラスは化学怪獣(だっけ?)だし、結局アボラスが勝ってウルトラマンアボラスだけ倒すんだけど。

 更に、出演者にハヤタ隊員(黒部進)は勿論、なんとまぁフジ隊員(桜井浩子)まで登場!うわぁ、そこまでやるか……という感じ。久々に観たけど、フジ隊員は台詞回しがちっとも変わってなくて、ちょっと笑ってしまった。

 で、ここまで初代ウルトラマンなわけだけど、肝心のウルトラマンマックスは登場の仕方こそ初代だけど、本人はウルトラセブンのリボーンだった。顔そっくりだし、アイスラッガー使うし、必殺光線はエメリウム光線だし。でもカラータイマーは初代ウルトラマン。そして、帰るときは斜め45度上を向いて飛び立つのも初代そのまんま。あー懐かしい。

 まぁ、そんな感じでかなりシリーズのファンに対するサービスというかなんというかが満載なのだけど、正直なところあんまり面白くなかった。だって、まず何でウルトラマンが来たのか?の理由が不明なんだもの。M78星雲から地球なんていう辺境の星にわざわざ来て、じっと監視してるってどういうことだよ。

 更に、主人公を選んだ理由が「優しかったから」ってそりゃねぇだろ。何でもいいから「そうなるしか無かったから」って強力な理由付けが欲しかったなぁ……大体、一回試験落ちてる奴を簡単に合格さすなよ科特隊もよ。

 アクション部も、前作の「ネクサス」には全く及ばないし、全体としても映画「ULTRAMAN」という素晴らしい(まぁ、大絶賛というわけじゃないけど)リメイクがあるので、なんとも言えない第一話だった。まぁ、「ネクサス」と違って、グズグズした小難しい話はしなさそうなので、そこになんとなく期待。

 次回はエレキングが出るみたいだけど、今のところ「必死だなぁ……」としか思えない。よっぽど「ネクサス」の低視聴率が響いたんだなぁ……。