「鶴の間」

 ゲストは明石家さんま師匠。

 登場前、ラルフアナに対して「いつも観てると即興漫才に見えない」「漫才の間にしようとすると(鶴瓶師匠は)すぐに雑談の間にしようとする」等、いきなり番組自体にダメ出しをするさんま師匠。「今回は漫才の間で行きます」と決意表明します。

 が、いざ登場してみると、さんま師匠の姿を観た鶴瓶師匠が「何で来た!何で来た!」と責め始めたためにさんま師匠の目論見は撃沈、一応「掛け合い」だけは辛うじて守られたものの、結局は雑談に。

 その即興雑談の大体の流れは、わた300さんのこのエントリが的確なのでそちらをどうぞ。

http://d.hatena.ne.jp/wata300/20050628/p1

 個人的に面白かったのは、ワインと風呂の話。

 ワインの話は、鶴瓶師匠が電話でさんま師匠に「ワイン欲しい」的なことを匂わせたことに腹を立てたさんま師匠が、後日番組を一緒にやったときに、スタジオに登場するやいなや手品師の様に懐からワインを取り出して、鶴瓶師匠にこう言い放ったという話。

これでええのやろ!!

鶴瓶師匠曰く、「客、誰も分からんのにするのが凄い」だそうです。

 風呂の話は、ゴルフの罰ゲームでみんなが鶴瓶師匠のことを「つるべ!」と呼べて、その上色んな命令が出来るという状態になったときに、風呂でさんま師匠やタモリさんの体を洗う羽目になったときの話。さんま師匠の股間や、タモリさんの頭を洗いながら、次々入ってくる一般人に「罰ゲームでんねん」といちいち説明していたという鶴瓶師匠を笑うさんま師匠。

 更には、タモリさんの頭を洗ってるときの様子をこう揶揄。

「流石子供育ててるわ、(タモさんの)耳隠して頭洗てたもん

鶴瓶師匠もお怒り。

 個人的には、もうホントに笑福亭鶴瓶明石家さんまがセンターマイクの前にちょこんと立ってる画だけでお腹いっぱいでした。いや、勿論内容も面白かったんですけど。あぁ、やはりツーショットトークというのは良いなぁ……。話の中で、「めざましテレビの特番で二人司会やった」とか言ってたのだけど、それって過去にオンエア済み?それともこれから?これからだったらもの凄く楽しみなんですが。

 あと、この放送によってさんま師匠と鶴瓶師匠の関係性というか、そういうのがはっきりと見えた気がします。とにかく、鶴瓶師匠は溺愛だ。 50 歳(間近)二人を持ってきて「溺愛」ってのも気持ち悪いかも知れないですが、もうそうとしか表現のしようがない。鶴瓶師匠はさんま師匠を愛しすぎ。

 で、さんま師匠は鶴瓶師匠の愛(気持ち悪い表現でごめんなさい)が、端から見て異様なものに見えないように捌いてる。印象としては、 7 割をたたき落として、 3 割分は返すという感じ。いやぁ、素晴らしい相思相愛関係ですね(半世紀ちゃん二人捕まえて言う言葉じゃないけど)。

 いやぁ、先週、あれだけ期待してハードル上げて大丈夫かと自分で思ったけれど、全く問題なく面白くて良かった……これがローカルというのは本当に惜しすぎるので、なんとか放送圏外の人にもなんらかの形で観られるようになって欲しいなぁ……と思う次第です。