「タイガー&ドラゴン」

 内容以前に、最初の西田敏行さんの「饅頭怖い」実演の中での

「じゃあこたつも食うのかい」
「生憎、あたるもんは食わないんだよ」(大意)

ってのが、劇中の小虎よろしく全然分かんなくて、 2 分ぐらいドラマどっちけで考えた挙げ句、ようやく意味が分かったときのスッキリ感が凄かったです。もンの凄く個人的な話で申し訳ないんですけども。如何に日頃、落語に馴染みがないかという話。勉強させて頂いてます。

 本編の方は、一話の「芝浜」やSPの「三枚起請」のように複数のキャラクターや事象が絡み合ってオチに辿り着くタイプの話じゃなかったので、物語としてのスッキリ感はありませんでした。しかしそこは阿部サダヲのはっちゃけとシリアスのコントラスト(なんて大層なもんじゃないですけど)で、力と味のある話になってて面白かったです。結局、よく考えると何にも解決してない気はしないでもないですが、それでも何だか良かったねーと思えるのが味でしょうか。ただ、個人的な好みだと前者の方が好きですけど。

 しかし、劇中雑誌ではあの江頭までももじった名前になっていたのに、何故に出川だけ実名……?その内本人出たりして(有り得なくはないのが怖い)。「出川抜いたよ……」には笑いました。ある意味、今回の話は出川賞賛の回かも知れませんね(え?)。出川にこれを見せたら、きっと涙を流して観るに違いない(えぇ?)。