「仮面ライダー響鬼」

 う〜ん……なんというか………悪い予感が全て当たったと言いますか……ハッキリ言うとこの第一話は微塵も面白くなかった………。

 取り敢えず、演出が背筋が凍るほどスベり倒していて、終始「どうしよう……」と頭を抱えてしまいました。アンタらのターゲットって、結局どこになったの?若い新人俳優の起用を止めたってことはお母さん狙いは止めたってことでしょ?じゃあ次はどこなのさ?もし、子供に再び戻したならせめて漢字にふりがなを付けろ。子供でも無いんだったら、これはただの公共放送を利用したお遊びですよ。

 冒頭ミュージカルシーンとか、「音楽に力を入れてます」と言いますけど「音楽に力を入れる」ってそういうことじゃないでしょうに。仮面ライダー観ててミュージカルシーンが始まって「おお、音楽に力を入れている!」と思う奴は相当希少だと思いますけど。

 で、相変わらず説明一切無しで「謎の敵」で始めるし……だからさぁ、そうやって伏線張って今まで処理し切れたことあるのかよ?無いだろ?なんでそういう無謀なことするのさ。学べよ。頼むから学んで下さいよ。

 折角演技面で安心の筈だった細川茂樹もアフレコは慣れてないのか微妙だったし……まぁ、これは新人俳優でさえ一年やれば上手くなるから、すぐどうにかなるとは思いますけど、素面でやらせてる演技も、演技云々以前にキャラ設定が微妙過ぎるし……余りにも勿体ない。

 そもそも、「変身!」さえ言わないところにもうびっくり。デザインは関係ない、キックもしない、バイクにも乗らない、ベルトもないだったら仮面ライダー」じゃなくていいじゃん。こんなのに「石ノ森章太郎先生の遺志を継いで」とか書かれても薄ら寒いだけ。マーケット的な理由以外のところでの「仮面ライダーである必要性」は、平成ライダーにず〜〜〜っとつきまとう問題だというのに、ここまで放棄されると逆にこっちが困るわ。

 そして、一番の問題は、動いているのを観ても響鬼が格好良く見えなかったこと。それはヒーローものとして致命傷でしょう。動きも何故か鈍重だったし……前回の「ブレイド」のデザインが、結局一年観続けても格好良く見えてこなかったのを考えても、相当今年はキツイ……。

 今回、良かったところと言えば、エンディングが復活したこと、布施明が歌うエンディング曲が 4 年振り(!)にヒーローの名前が歌詞に入った歌だってことぐらい。あとは、森の中飛び回ってるアクションか。ああ、今年一年、観続けられるだろうか………不安だ、大いに不安だ。

 最後に、意外だったことをひとつ。屋久島って、原生林のまんま残ってるものと勝手に思ってたのですが、ちゃんと道路や民家あるんですね……知らんかった……(恥)。