「さんまのまんま」

 ゲストは波田陽区チャンバラトリオの山根師匠と南方師匠。最近の波田陽区出演番組ではもう最高に面白かったです。

 まず、登場していきなり波田に「何だその汚い格好は!!」と山根師匠が突っかかり、この時点で早速波田の思考が停止。そのままトレードマークの着流しを脱がされ、チャンバラトリオがわざわざ特注で用意してきた着物を着付けされる波田陽区。その間も山根師匠は「山口出身やったら長州藩士やろ!そんなだらしない長州藩士がおるか!」等と怒鳴り続け、ずっと「あわあわ」と言う表現がぴったりの顔をしながら「これは怒られてるんですか?」とか「どうしたらいいのかわからない」と終始混乱。さんま師匠は笑ってるだけです。

 やっと着付けが終わったと思ったら、早速本日一発目のハリセン。初めてだったらしく、倒れてその場から暫く動けない波田。なんとか起きあがると師匠達から「切腹!とか言いなさい」と相当無茶なフリをされ、苦し紛れに

「意味分かりませんから!切腹!!」

と叫んで再び倒れます。

 ようやく終わったかと思えば、今度はさんま師匠も加わって「それはこれからも着て行くんだな?」と責め始めます。チャンバラトリオも二人して「着なかったら着ないって言いなさい。もしここで着るって言って、テレビ観てて着てなかったら『あのガキ…』とか思っちゃう」、さんま師匠に至っては

「着たくないんやったらはっきり言うた方がええよ。ただし、師匠達はわざわざ作ってくれたんやで?」

とんでもないプレッシャーをかけ、それに対して波田は泣きそうな顔になりながらなんとか「お断りします」と告げます。そして本日二発目のハリセンを喰らうのでした。

 もう無いだろうと思ったら今度は「チャンバラトリオに感謝の歌を歌いなさい」とまたしても無茶すぎるフリを喰らい、なんとかギターは携えるものの、全く頭が働かない様子の波田。ついには「芸歴 7 年で、これだけパニックになったのは初めてです……」と大混乱。なんとか絞り出し

俺は波田陽区 ギター侍やってます
チャンバラトリオ師匠に 着物を貰ったっていうじゃな〜い?

でも正直……着ませんから!残念!

裏切り斬り!!

細かいとこは忘れちゃいましたが、大体こんな感じのを歌い、なんとか師匠達からは「上手い!」と誉められ、体裁は保った波田でした。

 しかし波田の悲劇はここでは終わらず、まんまのコーナーにまで続きます。さんま師匠曰く、「ハリセンでやられたときの倒れ方がなってない」ということで、まんまに見本をやらせます。それを踏まえた上で、更に「倒れるのは客を不安にするから長くてはダメ」「すぐ起きあがる」というアドバイスを受け、本日三発目のハリセンを喰らう波田

 しかし、起きあがった後の台詞を全く考えて無かったため、さんま師匠から「起きあがったら『今日はこれぐらいにしてやる』って言うねん!そして後ろがコケるから」とアドバイスを受け、本日四発目のハリセンを喰らい、なんとかオチも言え、ようやくこの日の放送を終えることが出来た波田陽区なのでした。

 やはり、このタイプの芸人は追いつめてこそだなぁ〜と思わずにはいられない放送でありました。ネタ的にはアレだけど、波田陽区にはまだまだイジリ所がある気が致して参りました。頑張れ波田陽区、ハリセンの痛みをバネにして。

 それにしても、新年の「さんまのまんまSP」には、とうとうあの「志村けん」が……個人的重大放送が新年明けにいきなりやってきてかなりウッハウハでありますよ。