「極楽とんぼの吠え魂」<加藤、実家に帰る編>


 マラソンの翌日、加藤がドラマ撮影でスタジオに行くと、カメラさんに「加藤君、痩せすぎ」とチクリとされたそうです。許してあげなよカメラさん。ドラマのスタッフは車椅子まで用意してくれたのですが、「もう東京は良いかな…」と、棚ぼた的に出来た三連休を利用して、東京を脱出し、北海道に向かったんだそうです。

 友達と呑んだりした後、実家に向かうと、深野さんは仕事(深野さんタクシードライバー)で留守で、加藤家族とお母さんで色々話していたそうです。するとそこに、外からクラクションが。お母さん曰く、「あ、深野ちゃん来た」。お母さん、自分の旦那を「深野ちゃん」呼ばわり。それは勿論深野さんで、曰く仕事を「中抜け」してきたそうです(「サボリじゃねぇか」by 山本)。

 来ていきなり小羽ちゃんに生理的限界距離に急接近し、小羽ちゃんを号泣させる深野さん。しかしめげない深野さんは、号泣小羽ちゃんを無理くり抱いて写真を撮り、「なんか食おうか」と特上寿司を注文したんだそうです。

 話している内、お母さんと小羽ちゃんが二人で公園に出掛け、仕事に戻りたくてもウニ食いたくてウズウズする深野さんと加藤夫妻の三人きりになりました。そこで、マラソンのことなどを話していると、深野さんが一言。

「浩次もなぁ完走できなくてなぁ、お父さんもなぁ、謝ったよ

 エンディングで、「うちの浩次が…」と謝ったアレのことです。加藤、内心「腹立つわーーー!!!」と腸煮えくり返りつつ、「ありがとうございます」とお茶を濁していると、注文した寿司が届きました。

 しかし深野さん、寿司を受け取りながら一言。

「これ、誰が払うんだ〜?」

 別に自分が払っても良いと思いつつ、加藤が黙って見ていると、更に一言。

「お母さん、逃げたな

 曰く、小羽ちゃんと遊びに行ったのは寿司の金を払いたくなくて脱げたという解釈らしいです。つまり、自分は一銭も払いたくないらしいです。どんだけダメ親父だ。加藤が仕方なく払っている間も、「いやぁ、お母さんさえ逃げなきゃな」と呟き続ける深野さん。ダメ親父過ぎますよ。

 そんなこんなで、お母さんと小羽ちゃんが帰ってきて、寿司を食べ始める一同。その内、深野さんが異常にトロを、金を払っていない引け目からお母さんに勧めます。あまりにしつこいので、お母さんが「深野さん食べていいよ」と言うと、「あ、そう?」と醤油も付けずに素手でトロを貪り、そこから堰を切ったように食べ始め、満腹になった後、悠々と仕事に向かう深野さん。山本、「ダメな親父だなぁ」としみじみと一言。結局、サボッて寿司食いに来て、奥さんに濡れ衣着せただけ。

 でも何だかんだ言って、北海道言ってリフレッシュできたそうなので、良かったね加藤浩次。それにしても、深野さんは私生活でもナイスキャラだな。芸人が悔しがるぐらいの。その場に居ない人間、しかも奥さんに濡れ衣着せるって、なかなか出来ませんよコレ。こえーこえーあの人こえー。

 <加藤、坊主になるのか編>に続く。