「ぴったんこカンカン」


 ゲストはさまぁ〜ず。これ観るの、多分爆笑問題が出たときとSMAPスペシャルのとき以来だから、相当久々だなぁ。久々に観たら、何だか余計なコーナーが増えてた。一時間まるまるさまぁ〜ずでいいのに。爆笑問題のときみたいにさ。

 結成話は初耳。工業高校時代に、三人グループに分けられ、当時あまり喋っていなかった大竹・三村・ツッパリの人という班になったそうです。その時に担任に言われた一言が、「一人だけ賢い奴混ぜといたから、バカ二人はそいつの言うことを聞け」。これも酷い先生ですが、もっと酷いのは現・さまぁ〜ずの二人で、大竹は「俺バカだし、目の前に奴ツッパリだし、こいつ(三村)が賢い奴か?」と推測し、三村は三村で「このメガネはバカそうだし、目の前のツッパリは論外、じゃあ賢いのは俺かよ!」と思い込み。

 結果、ツッパリが席を外したときに行った電圧計を使った実験の際、何故か三村がプラスとマイナスの電極を握りしめていたため、どうしてもつまみを回したくなった大竹がつまみをグイッと回した所為で、三村は 3 メートルほど吹っ飛んだそうです(内訳は、1 メートルが電流で、2 メートルがリアクション)。それが面白かったので、それをきっかけに話すようになったのだとか。大竹曰く、さまぁ〜ずバカルディ)は、リアクション決めのコンビだそうです。

 古い映像が満載で、個人的には、「さまぁ〜ず」改名の回の「気分は上々」が観られたのと(上田が丸坊主!)、デビュー当時のふたりの姿が貴重でした。大竹は眼鏡をかけていなくて、三村はびっくりするぐらい痩せておりました。本人曰く、今より 10 キロぐらいしか変わらないらしいですが、見た目はそれ以上で、ちょっと病的な痩せ具合で御座いました。「クイズダービー」出演の映像では、徳光に「オタクをターゲットにしたコンビ」とまで言われる始末。なんだ徳光このヤロウ。

 で、その痩せていた当時の苦労話が紹介されていて、曰く、会社(ホリプロ?)のお偉いさんから紹介された仕事が、熊谷のデパートの普通のアルバイトで、ネタをやろうとして逆に怒られたんだそうです。しかも、交通費 3000 円なのに、このバイトで貰った給料は 2500 円。赤字です。

 それではどうにもならないと、必死に頼み込んで貰った仕事が葬儀屋のバイト。お笑いに全然関係ないのに、お偉いさんからの紹介だったために、三村の遅刻で危うく芸能界をクビにされかけたそうです。葬儀屋のバイトなのに。

 その他、「三村ツッコミを検証」と称して、三村のツッコミを昔に遡りながら観る、というVTRが面白かったです。ダイジェストで観るとよりひでぇなー。そこが面白いんですけど。最終的に、十数年前の番組に行き着くのですが、そこでも「三村くんのツッコんでみよう!」と題して、相変わらず、街中のあらゆるものにツッコミをさせられているのが笑った。今よりは全然おとなしいのですが、薄い建物を見て「うすいなー」、家庭教師の看板を見て「意味わかんねぇよ」、三村健在でした。意外と古いんだな、三村。

 でも、デビュー当時にやってたコントでは、もっと押さえていたのも面白かったです。すげー静かなの。「そうなんですか?」とか言って。

 その後、「悲しいダジャレ」(ツッコミ付き)、三村の娘さんのツッコミ進化具合(最近、ボケを覚えたそうです)、あちこちで言っている大竹の「ハンバーグにスパゲッティが付いてなくてキレた話」、「三村が奇跡的なまでに大竹のものを壊す話」の後、何故か大竹の「洗ったTシャツを干す裏技」が紹介されました。内容は、縦に一方だけ裂いたホースをハンガーの左右に付けて干すと、肩が丸っこくなる、というもの凄く単純なものでしたが、実際聞いてみると本人現在乾燥機愛用中で、こんなことメンドくさくてやらないそうです。部屋の中雑巾みたいな臭いするし。じゃあ紹介すんなよ。

 最後は、「番組にツッコんでください」と言われて、スタジオ探した挙げ句、目に付いた自転車に「自転車かよ!」とツッコんで終了。途中、あれだけ持ち上げられた三村ツッコミ(日本一とか言われてた)も、形無しで終わらせてしまう「ぴったんこカンカン」なのでした。