「たけしの誰でもピカソ」


 お笑い居酒屋。出演は、アンタッチャブル笑い飯友近森三中安田大サーカス

 アンタッチャブル山崎は、いつでも誰の前でもテキトーで良いなぁ。まぁ、それも安田大サーカス・HIROの驚異の自由奔放ぶりの前に薄れる訳ですが。たけしの「ネタ自体は大したことない(=ベタ)けど、そのネタを活かす間や技術がある」というのは素晴らしい誉め言葉だと思いました。あと、「これで 10 年ぐらいキャリアが無かったらみんな辞めちゃう」とか。あと、M-1でも言われた「柴田はやっさんに似てる」説も。特にネタで豹変するところが、らしい。

 笑い飯は、ネタの掴みが驚くほど薄くてどうしたんだろと思いましたが、後半はやはり薄いながらもなんとか盛り返していました。あれは抜いているのか、それともああいう分かり難いボケもレパートリーなのか、計りかねるところであります。

 居酒屋では、いつもの二人の喧嘩ネタと、哲夫が昔やってたバイトが「ベルトコンベアで流れてくるみたらし団子を寄せるバイト」ばっかりが印象に残ってて、たけしが何言ってたか忘れてしまいました。

 友近は、エンタとかでもやった銀座ネタ。たけしの「俺は笑ったけど、客は引いてて、それがまた笑えた」というのは笑いました。形態模写部分以外の、踊りを入れた理由が「踊りたかったから」というのが簡潔で良い。「あそこ関係ねぇもん」って言ってしまう時点で、友近の罠の中なんでしょうか。

 森三中は、なんと下ネタ。流石のたけしも、おしぼり投げて怒り出すかと思ったら、本人らが登場した途端「いやぁ面白かった」だって。何だよ一体。いつも横柄な村上と黒沢が借りてきた猫みたいになってる中(「ブサイク」と言われても笑うだけ!)、大島がただ一人、「この新婚の幸せを早く誰かに分けたい」とかまだ言ってるのが笑いました。

 で、安田大サーカス。今田が言った、「 5 回ぐらい彼ら観てますけど、このネタ以外観たこと無い」という評がマイナスポイントにならないのが強みだよなー。たけしからも「ベタでーす!」が面白いとお墨付きを貰うほど。だけど、団長が言うにはあれは全部「ひょうきん族」時代のたけしのパクりらしい。へぇー。

 まぁ、そんなことより、隣でひたすら自由奔放に食っちゃ寝してるHIROを操る団長を「熊使い」と評すのが面白すぎました。団長、苦労してんだなぁ……事務所に、「こいつらと組め」と言われて最初断った、というのは至極当然な反応だと思いました。。