危険はあなたのすぐそばに。
帰って来るなり父親が、「車が崖から転げ落ちて」とか言い出した。
昨日、釣りに行った仲間の車に同乗してたら、山道で対向車を避けようとして脇の崖を転げ落ち、大木にぶつかって止まったそうだ。フロントは潰れ、車は修理不能なまでに滅茶苦茶になったらしいが、幸い重傷の人は居なかったらしい。
こういうとき、父親の言うことは決まっている。
「オレだけ無傷だった!」
だが、転げ落ちる車の中で、必死に天井と窓ガラスを手で押さえていたという姿も、密かにマヌケである。
それにしても、こういう奴ほどある日突然ポックリ逝ってしまいそうで、僕は心配である。