「特命戦隊ゴーバスターズ」

 始まった当初こそ、画面全体から嫌というほど伝わる「挑戦してます!」感が凄くて、実際画面も凄かったのだけど、なんか最近は「……と言ってもやっぱり、戦隊はこうでなくっちゃ、みたいなとこ、ありません?」みたいなイヤな感じの目配せを感じて、今後にもの凄く不安を感じております。

 きっかけは何話か前の「設計図を盗まれる」話。最重要機密の入っているはずのデバイスフツーのデスクトップパソコン一台で、しかもそのデータをポータブルHDDで持ち運ぶという「ナメてんのか!」という腑抜け美術。特撮部分(特に発進シークエンスなんかサイコーだったのに……)が素晴らしかっただけに、その部分のショボさが浮き立って浮き立って正直笑えるレベルではなかったです。

 そんで今週も、巨大ロボが扇風機で飛ばされてキラーン、みたいなことやっていたのだけど、上記のようなことがあるせいでいつもならコメディ演出として見逃せる部分も「こんなんでよかんべ」イズムに感じられてしまって、なんかモヤッとするんですよね。ほら、最近ロケーションもだんだんいつもの場所増えて来たし……。

 一話で感じた高揚感が素晴らしかっただけに、ここ最近の目に見えての尻窄みぶりが少し気になります。まぁ、僕みたいなもんは言ってしまえばビョーキみたいなもんなので、普通に観てれば面白く仕上がってるのかも知れないけど……。