「非公認戦隊アキバレンジャー」

 本家が全力でやるパロディ、ということで大変面白く拝見しています。

 ただ、“本家が作っている”せいで、ファンが観る上での弊害は確実にありまして、例えば「(ロケ地が)瞬間移動はお約束」とか「○○という展開はお約束」とかいう茶化し。観る度に

 それ制作部とか脚本家はじめお前らの怠慢もあるだろ! 何笑いにしようとしてんだよっ! 少なくとも僕はいちファンとしてはいい加減岩船山とさいたまスーパーアリーナはロケ禁止にしろってちょっと思ってるよ! っていうか、パロディで本人連れて来るのに「スーパーヒーロー大戦」とか記念映画で本人連れてこないってどういう了見だよ!!(登場自体は笑ったけど)

 ……などと、少しモヤモヤしたものが胸を過ります。

 これ、全然関係ない人たちがパロディとしてやっていたら普通に笑って済むんだけど、本家を作っていた人たち本人が作ってると思うと、どうしても。あと、「ひみつきち」の内装があまりにもショボい(戦隊グッズ除いたらただの白い壁!)のもどうなのか。

 レギュラー陣(特にブルーの日南響子さん)のアフレコの異様な上手さや、一話だけ出て来たCGロボの本家を超えるクォリティなどなど、全力投球する部分は間違っていないと思うのですが、ファンであるが故、単純には楽しめない作品であります。観るけど。