「仮面ライダーW」

 たーのしーーーい!

 一体どういう経緯で犯人に目星付けたんだよ? とか、検索ワード少なすぎるだろとか、なすび誰だよとか、何故全裸? とか、 CG ショボ過ぎるだろとか、そもそも怪人のデザイン斬新過ぎるだろとか、タイプライターでローマ字って! とか、気になる部分はあるにはあるけれど、期待しているものが全部詰まってるので、非常〜に楽しく観ました。 2 回観ました

 筋そのものは、事件おっかけて、情報を得て、追い詰めて、戦って、大団円、と恐ろしく単純だけれど、それを主人公 2 人のキャラクターとヒロインの絶叫で彩られて見易く且つ楽しい仕上がり。特に

「たーすけてー!」
 ↓
「何で乗ってんだよ!?」
 ↓
「あ! ここだよーーー!!」
 ↓
「飛び移れ!」
 ↓
「うん! って出来るか!!」

というテンポ良すぎる流れは、ヒロインの昭和ギャグマンガな巻き込まれ方や、「車を縫って疾走するライダーバイク」というカッコ良すぎる画も合わさって相当なツボで、ここだけは数回繰り返し観てしまいましたよ。あのヒロインの振り切れ過ぎな程の陽性っぷりは、今までの平成ライダーどころか特撮史上稀な感じで、個人的にはかなり好みです。だって叫び声が「ぬおぉぉぉぉぉぉ!」ですよ? ミニパトを「ふんっ!」と発進させようとするって何年代だ!

 あのバイクの換装ギミックも、最近のオモチャ戦略ではカブトゼクター以来のちょっと欲しい。「ロックマンX」に出てきたエアバイクっぽくてカッコ良かったし(あれが出てくるステージが大好きでした)、「小さいヒーローが大きな敵に立ち向かう」という構図も好き( CG のクォリティは大分低かったけど)。あれが今後人型になったりしないことを祈ります。

 そうやって騒がせている割に、頭から最後までしっかり「第 2 話」であることは守っていて、主人公と相棒の関係、主人公の活動内容、ヒロインの物語的な役割などなども律儀にしっかり解説しており、律儀脚本は健在。話はよく分かるし(面白いかどうかはまた別だけど)、見た目はカッコ良いし(毎度毎度必殺技がガッカリ感満載だけど)、キャラクターは立っているしと来たら、そりゃ楽しいわ、と。うむ、久々に日曜が待ち遠しくなりそうだぜ!

 ところで、毎回立木ボイスで「仮面ライダーW……」と言ってくれるのは良いんだけど、今回は本編内で「仮面ライダー」呼称は無いのかな? 何かヒロインが名付けたりしないかな。あ、「半分こ怪人」言ってるからダメか。