「くりぃむナントカ」

ベホイミ週間


 普段、上田に劣等感を持っている芸人達(次長課長バナナマンブラックマヨネーズおぎやはぎ、そして司会である有田と大木アナも)が自作の「名前の由来」二択クイズを出題、それを上田が間違えたらバカ騒ぎをするという、シンプル且つ強烈な一発限り有効の核弾頭みたいな企画。核弾頭だけあって、大変面白う御座いました。

 何より上田が本気でムカつくのが良い。「いや、(その問題は)知らないよ」と嘯く顔を見たときはホントにぶっ飛ばそうと思ったもの。こういう場面に於ける上田は本当に名優だと思う。そのムカつく上田にあしらわれ、馬鹿にされ、コケにされ、自滅して、スベって、逆ギレしていく芸人達もまた名優。

 芸人達が出す問題出す問題正解され続け、挙げ句靴を舐め回してまで問題を出し続けた結果、ようやく上田から不正解を引き出して、「祭りだぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!」の一声で後ろの幕が開いて大お祭り集団が登場したときのカタルシスたるや、ドラクエ」で苦しくて長いレベル上げの末に裏ボスを倒したときのよう。チアガールに囲まれ、御輿に担ぎ上げられ、サンバカーニバルに巻き込まれてバカ騒ぎに呑まれていく上田のなんと愉快なことよ。

 でも個人的に一番面白かったのは、あれだけ「バカ騒ぎ」を渇望していたにも関わらず、いざバカ騒ぎが始まってみると揃いも揃ってバカ騒ぎしきれていない芸人達。なんかピースサインしてみたり盆踊りっぽい動きをしてみたり、とにかく全員終始乗り遅れ気味でありました。用意しとけよ!

 ここ数年、連戦連敗中のテレ朝の「ゴールデン昇格番組」。このバカ騒ぎが最後の祭りにならなきゃいいなぁ。