「仮面ライダーキバ」

 昨日、ちょっと衝撃を受けまして。というのも、昨日来たメールマガジンで、ヒロインの人がこんなこと書いてた。

私の知らないお母さんをファンガイアが知っていたり、
実は同じ場所を訪れていたり。
スタッフさんのこだわっている部分ですから
みなさん注意して見てください!

聞きたいんですけど、これまで 4 話見てきて、このメッセージに書いてあることが読みとれた人ってどれぐらい居るんでしょうか。少なくとも僕は「母親のことをヒロインは知らない」という事実をこのメールマガジンで初めて知ったよ。

 これがヒロインの人の勇み足なのかどうか知らないけど、少なくとも「キバ」は劇中でその程度のことすら説明してくれてないということであります。じゃあ一体 30 分、4 話で 2 時間も掛けて何を説明してくれたのかと言えば、制作側の「僕らは特撮パートが邪魔で邪魔でしょうがない」という主張のように思えてしまうのでした。

 例えば、今週の展開だったら特撮パートはもっと有効に機能したように思えるのです。「父親を個人的感情で恨むファンガイアを裁く息子」なんて、結構良いシチュエーションじゃないですか。なのに、制作側が選択したのは「ファンガイアは、どんな背景があろうと単なる怪物なので、何の説明も無しに登場した新フォームで叩き斬る」という強引なもの。つまり、特撮パートはドラマに全く貢献しないのであります。

 じゃあ、そのドラマはどう決着したのかと言えば、ファンガイアの捨て台詞を全部真に受けて、且つファンガイア自体はミジンコの如く疎外、急に自分勝手な解釈により「聞こえるよ、父さんの音が!」と全く意味不明なオチ。誰かこの展開を納得行くように説明してくれ!! そもそも過去編の異様なまでの短さは何なんだ!! 回想で無い必要性は何なんだ!!

 ようやく出てきてくれた斬鬼さんはやっぱりカッコ良かったけど、完全無欠の意味不明人物な上に急に変身するので、もうなんか特撮パートは投げているとしか思えない。ま、ロロノア・ゾロみたいな必殺技は派手で良かったけどさ。特撮パート・ドラマパート共にショボさを極める「キバ」の明日はどっちだ!!