(新)「ガリレオ」

 原作未読ながら、「古畑任三郎」テイストだっつーから観ておかねば! ということで視聴。観る前はもうちょっとシリアスで重い感じかと思ったけれど、コメディとまではいかないものの、軽い部分と思い部分のバランスがかなり良く、好感。

 湯川のキャラクターが良い。ああいうキャラクターの立ち位置を考えた場合、もっと分かり易く(言うなればありがちな)設定してしそうなもんだけど、「論理的なこと以外は興味ない」と言いつつ面倒くさいこと色々考えてたり、変人の割に常套手段に引っかかったり、そういう本当の意味でも変人(キチガイでもいいけども)になってない辺りがかなり愛すべき感じになってるのが凄く良い。柴咲コウに怒られて、何故か非常にキュートなメールを送り、たどたどしく謝ったり、嘘泣きされて本気で焦ったりする辺りは特にその辺がよく出ていて良かったなぁ。

 事件のトリックがあまりにデカイ所為で、その説明に大半が割かれてしまい、犯人のキャラクターだけ妙に書き割りみたいになっちゃって、「古畑」の様な「面白い犯人と主人公達の駆け引き」と言ったようなものが(折角唐沢寿明をキャスティングしておいて)殆ど無かったのが残念だったけれど、その他の部分ではトリック、その追及の仕方、主人公二人のアプローチの仕方、関係性などなどかなり楽しく観られました。継続視聴決定だぜ!

 あと、このドラマに品川がキャスティングされてる上に、特にコメディリリーフでも何でもないということがちょっと不思議でならなかったのだけど、取調室で犯人が突然キレたときの、品川の名人芸のような面白ビビリ顔に思わず吹いちゃったので文句はもう言いません。