「獣拳戦隊ゲキレンジャー」

 「カゲキ」ってなぁ……。

 流石に理央が絡むとグッと見応えが出てきますね。ボロクソにやられたのに、それでも爆炎の向こうで立ち上がり、渾身の力を込めて殴りかかるも、寸前で力尽きるレッド……という、気が遠くなるほどのベタ展開にも、「うおおおー!」と素直に燃え。

 でも、「やっと私たちのマスターの教えが身について来ました!」ってシーンを冒頭で使うんなら、ゲキレンジャーを助けに来るのはマスター 3 人じゃないと完全には燃えないよなぁ。だって、ゲキレンジャーがボッコボコにやられて、シャーフーが連れ去られても、あの象とコウモリと鮫はどっかでぬくぬくしてるわけでしょ?(いや、してないかも知れんが)

 だったら、文字通り絶対絶命のゲキレンジャーの元に、「教え」を授けた師匠達が駆けつけて、自らの命を弟子達の可能性に賭けてくれる方が、個人的にはもうちょっと燃えるなぁ。シャーフーは理央のマスターとしては充分存在感あるけど、ゲキレンジャーのマスターとしては基本的にヌルいことばっか言ってるから全然存在感無いのよね。それに、ピンチになったゲキレンジャーに試練を与えるのがまたしても新しいマスターってのもなぁ……。「マスター」ってそんなに浅いもんなのか? マスター・ヨーダはもっとカッコ良かったぞ!!(シャーフーと声一緒だ!)

 ま、来週からはこの展開のお陰でようやくまともな「理央とシャーフーの対話」が描かれるわけですが………ひたすらシャーフーが「こいつは強大じゃ……!」と驚く展開になるのか、老獪な言葉責めによって理央の「隙」を見つけだす展開になるのか……個人的には後者希望。だって今までシャーフーって具体的には殆ど役に立ってないもの。この辺でいっちょ実力(というか、「マスターっぽいとこ」)見せとくれ。