(新)「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」

 本来なら、「イケメン♂パラダイス」等という、脳味噌が腐ってるとしか思えないタイトルのドラマなんか観ないんですが、生徒役に天道、神代、ボウケンレッド、メビウス、果てはクワガライジャーまで出てると聞けば、彼らのヒーローとしての活躍を見守っていた身として見逃すわけにはなるまい、という妙な使命感で視聴。こういうウザいファンが居るから、きっとみんな特撮出演の過去を消したがるんだろうね……。

 割と驚いたのは、メビウス以外は全員かなり出番が多かったこと(メビウスはワンシーンでした)。まぁ、みんな全然キャラ引っ張ってなかったけど(当たり前ですが)、天道や神代なんか準主役級の出番と台詞の多さでビックリ。

 お話的には「男子校に女の子が転入」という設定から想定し得る内容そのまんまで、それ以下でもそれ以上でもなかったし、(特に前半の)文字通り「ついていけないテンション」にはぐったりだったけれど、彼らの予想外の活躍ぶりと、堀北真希さんのかわいさ(←重要)に引っ張られて何となく 1 時間観てしまったですよ。

 水嶋ヒロはもう全然天道じゃなかったけれど(それでも、ちょっと低い声で喋るとフラッシュバックしてしまう罠)、メリハリの効いたはっちゃけた役で全体のスパイスとして活躍。山本裕典全く頂点には立ってなかったけれど、神代の純粋なイメージを更に昇華させて登場。高橋光臣チーフとは程遠い小悪党だったけれど、声の張りがチーフのまんまでニンマリ。あと、地味に天道と神代が一緒のシーン多いのもニンマリ。

 正直、お話そのものはバカな設定の割に、時間帯の所為かテレビ東京の深夜ドラマ並にははっちゃけられず、どこかでどうにか締めなきゃ! という意義込みがある種の制約に見えて非常に勿体ない感じが漂っているのと、そもそもそんなに引っかかりが無いのですが、それでも何だか「彼らはこれからどんな活躍なさるのかしら……?」とウザイ親みたいな気持ちで、あと数話ぐらいは見守りたい所存です。

 ……それにしても、つくづく「イケメン♂パラダイス」は酷いよな……。