「爆笑レッドカーペット」

 数々の芸人が、ショートネタを披露してはベルトコンベアで右から左へ流されていく、本当にただそれだけの番組。だから司会である今田・高橋克実・中村アナの自己紹介も無いし、片岡鶴太郎やら矢口さんやら平山あややら清水ミチコやら謎の人選な審査員の紹介もされず、番組開始 1 分後にはパッション屋良のネタが始まる、そんな番組。

 芸人の人選も、ギャロップやら天津やら渋すぎるものから(その割にどれも観客の反応が良かったのは、劇場から引っ張ってきたお客さんなのか?)、品川庄司やら FUJIWARA まで幅広く、それらが同じフィールドで矢継ぎ早に純度 100 % で提供され続けるので、間には今田耕司のナイスコメントが挟まって、面白くてしょうがなかった 1 時間半で御座いました。やっぱり何事も純度が高いことは良いことでありますなー。まぁ、ショートネタだから厳密に言えば純度高くないんですけど。

 個人的な優勝はすっかり一部で大人気・ムーディー勝山。みんながみんな、ベルトコンベア(レッドカーペット)でバランス崩したりする中、優雅に「右から左へ受け流されない歌」を歌いながらベルトコンベアの上を歩き続ける姿は素敵極まりなかったです。他、「 R-1 」で遠回しに期待されていた「トツギーノ」を満を持して披露するバカリズム升野( 2 回目の観客の反応に笑った)、今田曰く「大阪から来たコンビ丸出し」だったストリーク(ずーっと阪神の矢野の歌歌っただけ)、最初から最後まで不可解なのに一切のツッコミを無視するダイノジ(その芸風は? 何でそんなにジャケット小さいの? 等疑問いっぱい)辺りもツボでした。

 まぁ、こんなのばっかりやられたら芸人さん側も大変でしょうけど、いち視聴者としては一年に 2 〜 3 回のお祭りとしてやってくれないかなぁ〜と思う面白さでした。先週の「ドリフ大爆笑」と言い、この枠は棚ぼた的な収穫高ですなぁ〜。嬉しい限り。嬉しくていいのか。