「仮面ライダー電王」

 うふふふふふ……うふふふふふ……とニヤけてしまうぐらい、今回の「俺、ようやく参上!!」にはシビレた。うふふふふ……。

 話としてはもの凄く単純で(多分、あらすじにしたら 3 行以下で済む内容)、単純であるが故に被害者(ライオン丸)が「過去の過ち」をくどくど説明する辺りは邪魔で邪魔でしょうがないんですけど、振り返ればそれすら壮大な前振りなのかも知れない。僕なんて単純ですから、どんなに退屈な話でも、30 分の内、1 分でも満足な時間があればそれでオールオッケーになっちゃうんです。今回の待たせて待たせて登場するソードフォームは、正にその 1 分を飾るに余りある登場で、もう「やったー!」って感じ。

 良太郎にモモタロスが謝罪してソードフォームにさせて貰うまでの流れもまぁ見応えあるわけですが、それまでボッコボコにやられてた奴が、一転して相手の攻撃を掠りもさせないどころか、相手のムチ攻撃を掴んじゃう上に鼻で笑うという「カブト」の天道とはまた違った圧倒的な強さを発揮するカタルシスがたまらん。「俺の必殺技、歩パート 2 ダッシュ!」とか訳の分からんことを口走って「同じじゃん」とかツッコまれても、どうしようもなくカッコイイその勇姿。あんなデザインなのに

 あぁ、ノってきたなぁ「電王」。正直、熱さは殆ど無いけれど、こういうカタルシスの押さえっぷりが上手いとどうもハマっちゃいそうだ。来週は早速新キャラのようですけど、今までの「 2 号ライダー」とは大分タイプが違うので、どう扱うのか楽しみにしておきます。