「やぐちひとり」

 先々週、先週、今週と「グアムロケ編」だったわけなんですが、これがもう、3 週丸々それはそれは酷い放送でしたよ。どれくらい酷かったかと言うと、先日の劇団ひとり出演の「さんまのまんま」で、さんま師匠に「やぐちひとり」を馬鹿にされて「やぐちひとり馬鹿にしないで下さい」とちょっと怒った劇団に感じた感動が 3 割減するぐらい。

 というか、ホント仲が良いんだやぐちひとりが。番組内容は驚異的に内容が無いんですけど(だって基本的にホテルを散策するだけなので、実質的な内容は日曜昼の旅番組以下)、お陰で仲の良さがムキ出しで破壊力抜群。

 だってね、水族館のプール入って外と中でメッセージ交わしたり、ドライブしなはらちょっとした遊び(日本語禁止会話)してはしゃいだり、チャペルで結婚式ごっこ(!)したり、食事しながらちょっとしたことで笑い合ったり、水族館でズバリそのものデートしたりしてんですよ? 何これ。どこの新婚旅行だよ

 特に酷かったシーンが、砂浜でダウジング通りすがりのオカマのケータイを探すというゲームと、チャペルの二つ。

 前者は、途中で矢口真里さんが飽きちゃって、スコップで掘った砂を劇団に投げ始めるという、どこのカップルのじゃれ合いだよというもの。投げつけられた劇団も「さては飽きたなぁ!?」とか言って、砂を投げ返したりすんだよ。それに矢口さんが大笑いしたりすんだよ。何? 何を見せつけてんの?

 そんで後者は、一応形だけは「わざわざグアムまで来て通常通りにお便りを読む」というコントみたいなコーナーなんですけど、話の流れで劇団が「映画『卒業』の花嫁誘拐のシーンがやりたい」って言い出すんです。そんで、更に話は流れて劇団が「やぐちひとりが結婚してもいい」とか言い出して、最初は矢口さんも「有り得ないですから」とか言うんだけど、その内「春樹さんは私でも良いんですか?」とか訊くの。んで、劇団は「俺は全然いいよ!」とか言うんだ。

 結局、それらは最後の最後で謎の男が現れて矢口さんがそっちへ行ってしまう……という「卒業」パロディコントの前振りだったんですけど、もうなんか、そのオチを観た後ですら妙に観てはいけないものを観てしまった気がヒシヒシとするのです。つーか、実際矢口さんが「私でも良いんですか?」って訊いた瞬間、フツーに驚いちゃった挙げ句ちょっと喜んじゃったからね。何なんだ自分。

 そして、何より酷いと思ったのは、この 3 週、ずっと矢口さんがかわいかったということ。いつも「やぐちひとり」での矢口さんは他の番組に出てるときより 3 割増ぐらいかわいいと思ってますが(さりげなく告白)、このグアムロケ編での矢口さんはその比じゃない

 「かわいい」と一口に言っても、衣装がどうとか、髪型がどうとか、ルックスがどうとかの話じゃないんです。この間の「やりすぎコージー」で、プロポーズされたときの様子を語っている大橋未歩アナの驚異的なかわいさと同じ質のかわいさ。これで説明になってるかどうか分かりませんけど、っていうかこれを具体的に説明すると異様に気持ち悪い文章になるので、これで何とか分かって!

 ロケの企画を決めるときは新婚夫婦の痴話喧嘩、ロケに出てみれば画面ピンク色の新婚旅行。今まで、軽い気持ちで「付き合っちゃえよ!」とか書いてきましたけど、もう今となってはもう「何でやぐちひとりは結婚してないの?」と真剣に悩む領域に入りました。志村けん石野陽子明石家さんま安倍なつみ、他諸々、今まで僕が「結婚したらいいのに」と思うコンビは数ありましたが、ここまで確信持ったのは初めてです。この二人が結婚しなかったら、世の中の愛なんて全部偽物だ!!(←馬鹿)

 まぁ、冗談はともかく、とにかく二人のラブラブっぷりを見せつけられるだけの 3 週で御座いました。最後の最後、「夜のグアムをひたすら一人で遊んで寂しくなる劇団」という VTR が流れて、それを見て矢口さんが「春樹さんはひとりでも全然大丈夫ですねー」とコメント、みたいなオチが付いてましたけど、そんなもんで誤魔化せると思うなよ!!! これからももっと仲良くなって下さい!!!!!