「轟轟戦隊ボウケンジャー」

 チーフの決意を知って取り乱すピンク……までは良いんだけど、結局すぐに駆けつけるし、あれだけ強かったホムンクルス力押しで解決したり、「あぁっ、もう!」って感じであります。

 そこはお前、チーフが出掛けるときにサロンにロック掛けたりしてだな、ブラック辺りが駆けつけようとするも扉が開かず、通信で必死に呼びかけるもチーフからは「これからのことは、頼んだぞ」とかなんとか言われて通信切られてだな、ボウケンジャーが自らの無力さに打ちひしがれてるところに、牧野先生が扉ブチ破ったり、シルバーが呼びかけに応えて復活したり、そういう盛り上がりがあったりしてだな、ホムンクルスにはそれぞれの特性を活かしたアプローチを掛けて倒すんだよ! そうじゃなきゃ、「俺達はチームなんだ!」ってのが活きないじゃないか!

 シルバーの復活も、何の葛藤も無いまま、なんとなーく「俺行かなきゃ」とか言い出すから、もう何がなんだか。最後にはやっぱりあのアルミホイルジャケットに戻っちゃうしさぁ。久々に「黒コート」「錫杖」「生身アクション」の三拍子揃ったカッコ良さを堪能できたのは素晴らしいんだけど、やっぱりそこまでの道のり込みでのカッコ良さを見せて欲しかったであるよ。

 まぁ、そんなこと言いつつも、やはり負け続けて負け続けて負け続けた相手に、最後の最後で立ちふさがってのスタートアップ & 名乗りは単純に燃えた。「果て無きボウケンスピリッツ! 轟轟戦隊ボウケンジャー!」でドーン。ひゃあああ。「決着を着けようか」「望むところだ!」ってのも良いしなぁ。あっさり負けすぎじゃないかって気もするけど、ここばっかりはまぁしょうがあるまい。クエスター、見事な散り際であった!!

 ……と、クエスターの散り際の余韻に浸っていたら、カジャが「サンタさん、プレゼントちょーだい」……あんたって人は……。