「のだめカンタービレ」

 今回のラフマニノフは迫力あったわー……。S オケの「 7 番」のときとはまた別の、ただ「すげ……」という驚きを感じながら見入った。その筋に詳しい人から観たら「ケッ、あんなもん」かも知れんけど、僕はその方面に哀しいほど造詣が浅いので、ただただ見入った。千秋がのだめのピアノに対して感じたことにも、のだめが千秋のピアノに対した感じたことにも共感出来る良いシーンで御座いました。

 そこまでに至るシーンも、原作ほど派手に演出しなかった分、のだめの切実さがよく出ていてグッと来たなー。「私にオーケストラと一緒にやらせて下さい!」って千秋に掴みかかるシーンなんか、目の下クマボサボサ頭なのにフツーに切なかったからね。見事なり。

 そこ以外は、かなりギュッと詰め込まれてて、彩子ののだめに対する感想とか、真澄のオケ入団のきっかけ太鼓の達人かよ、とか桜随分出番増えたな……、とかオケ結成の話急だなぁ……、とか原作知ってる身からすると色々気になる部分はありましたが、まぁその辺はもう「 1 クールで終わるドラマの宿命」として割り切るしか無いんでしょうな。別にそう割り切っても充分楽しめてるし。

 「原作にあるシーンは全部やって欲しい!」という気持ちは分からないでもないけれど、じゃあ原作のシーン全部入るように作ったら(その分の放送期間を用意して)、それはとてもドラマとしての完成度は著しく低くなるわけで、この辺難しいとこよね。

 まぁ、そんなわけでどう締めくくるのかにも色々思いを馳せつつ、来週は R☆S オーケストラ本格始動。黒木くん、菊地、沙悟浄あまりにハマり役なので今から楽しみ。更に「もじゃもじゃ組曲」も聴けたらいいなー。無いかな、流石に。