「下北サンデーズ」

 まぁ……なんというか、「ベタ」ともまた違う普通さと申しますか……あれだけ色々やって結局こういう着地なんだ、と申しますか……取り敢えず、「自殺」という便利な盛り上げを用いた時点で、僅かばかり残っていたこのドラマへの興味も、スーッと音も立てずに消えました。

 痛いのは、折角便利に自殺未遂させても、それが響くほどこっちに八神のキャラが伝わってないという点。だって今までコイツの役割って都合の良いときに現れて都合の良いこと言っていくだけなんだもの。キャラ立ちという意味では、あの同級生の野田と三谷にさえ劣る。

 それにこんな重苦しい展開になっても、きっと簡単な一言でみんな改心すんだろうな……という、諦めにも似た感覚ばかり発生してしまい、「どうなるんだろう?」という期待感が全く無い。せめて、今回のような話と前回のおじいちゃんの話を同時に展開させたりとか、少しでも凝った構成になってれば、まだ観られたのかも知れないけど。