「下北サンデーズ」

 今回の上戸彩は全体的にかわいかった。大島との「肉練」なんか特に。「炭素!」とか。それ以外でも「いらっしゃ〜い」とか全然出来てないんだけどそれが何かグッと来ちゃう、みたいな? まぁそんな感じです。

 本筋の方は、その大島が出戻りする話。取り敢えず「尊敬する社長」が蛭子能収というところに悪意を感じずにいられません。その社長の言葉に感化されて……みたいなのも蛭子じゃあねぇ(酷い)。それはともかく、こんなこと言ったらお終いかも知れないですけど、やっぱり劇団員にもなったことないし、芝居に情熱を持ったことも無い身としては 8 年やって未だに悩みが「私には才能がない」というのが、どうにも……。

 あくたがわの台詞にあるようなことと、大島が語る「辞める理由」の重さが、どうにも釣り合ってるように感じなかったのです。大島の言葉に「それでも 8 年やってきた」という重さが全く感じられない。だって、初めて 2 〜 3 年の人間の悩みに聞こえるもの。「みんな、その道を通っていくんだよ」とでもアドバイスしたくなる悩み。

 結局、いつも通り里中の説教で解決に向かうわけですけど、どうしてもそういうテーマを描きたいなら辞めさせるべきだったと思うけどなぁ。そういう別離を乗り越えて、またひとつ下北サンデーズと里中ゆいかは成長しました、みたいな? 大島の理由は浅いし、解決の方法も浅いしで、未だに「下北サンデーズ」に思い入れを持てず。

 ところで、今回の「下北サンデーズが売れるまでの過程」って、どれくらいリアリティあるんですかね。構成作家デビューとか、CMオーディションとか。結構有り得ることなんだろか。