「仮面ライダーカブト」

 一部の人はみーんな思ったと思いますが、本田博太郎さんの「ちょっとびっくり」は、完全に夏目漱石モードでしたな。あっちのはナレーションだけで、こっちは表情つきだからまた尚味わい深し。良いよー博太郎さん良いよー。

 ただ、その博太郎さんがびっくりなされた「怪盗シャドウ」は、結局最後までよく分かんなかったなー。「犯罪者を狙うワーム」(どうでもいいけど「デスノート」っぽいな)をおびき出す作戦だったんなら、ZECT 上層部に秘密にする意味が分からない。寧ろ、ZECT の協力を仰いだ方が、警察は変に動かなくて済むし、報道操作も思いのままだし、何なら「盗まれる宝」自体も捏造できるだろうし、迷惑掛ける人が減ってよっぽど効率的だと思うんだけど。

 ZECT 内部の内通者の存在を疑ってたとか? でも「シャドウ」を騙ったってことは、ZECT に行動理由を察しさせようとする意図だったわけでしょ多分(それ以外の理由浮かばないし)。だったらそんな回りくどいことしなくても、最初から「 ZECT の作戦」とした方が早いしなぁ。影山が加賀美をハメたときみたいに。何だったんだろうホント。まぁ、「雰囲気で」ってならそれはそれで良いんだけどさ。

 で、それだけ引っ張ったシャドウ問題を解決するのが突然出てきた影山ってのもな。わざわざ秘密裏に作戦立てて、部外者の天道まで協力させておいて、影山が殆どの説明しちゃうし、きっかけ作るのも影山だし。そこまで引っ張ったんだから、最後サソードに取られるとしても、ちゃんとあのチームで締めて貰いたかったなー。ま、今回の天道の登場もグッドタイミングでしたけどもね。

 神代の話は、まぁ無難な流れか。天道と丸カブリしてもしょうがないわけで、神代に弱味を持たせるのは妥当。じいやや、妹が(間接的とはいえ)傷つけられ怒り心頭の天道に対する態度、それを裏付けるトラウマ、そしてその正体……と今後の伏線としては十分な内容。

 でも、神代がワームってのはよく考えてみると今後の展開にとって結構重要だよね。「555」でたっくんがオルフェノクだったのとは違って、「カブト」のワームは明確な「殲滅対象」で統一されてるわけだから。どういうオチを付けるのか、もの凄く興味が湧いて参ります。

 アクション的にはサソード万歳。あの「斬りつけ動作のままでのキャストオフ」は無茶苦茶カッコ良かったし、やっぱり「剣」ってのはカッコイイ。元々、「仮面ライダー」が武器持って戦うことにはあまり賛成ではない人間ですけど、それでもあそこまで爽快にバッサバッサやられると悶絶するしかない。

 必殺「ライダースラッシュ」もバッサバッサ斬った後の残心というかキメポーズ、更に剣から滴り落ちるワームの血(それともサソリだから毒液?)と、時代劇的演出がまたキマってて最高でした。ここまでやってくれるなら、冒頭のカブトとの「長剣 vs 短剣」対決ももっとやって欲しかったと思うぐらい。

 来週は ZECT の最終兵器「ガタック」の登場編。次回予告を観る限り、加賀美が特訓を経て変身するという正に「仮面ライダー」! な展開っぽいので今からすげー楽しみ。やっぱり仮面ライダーは特訓しないとね!!

 ……って来週休みかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!