「10カラット」(終)

 卒業式の形で、急に与えられたお題に舞台上で答えたり、卒業証書与えたり、どこかで観たような最終回。番組内では、みんな涙、涙の最終回なのですけど、放送してた期間がたった半年な上に、大して終わるのが惜しいと思わせることも無かったので、驚くくらい共感できなくて色んな意味で可哀想だと思いました。

 「めちゃイケ」「はねるのトびら」形式で「ゲンセキ」を始めて、本当に「ゲンセキ」な、有望な若手芸人が多数出演、「このメンバーから選ばれたコント番組ってどんなのなんだろう?」と観ている方のハードルを上げまくった結果、ようやく始まったコント番組は手垢でベットベトどころじゃ済まない内容で、その上わざわざコント番組としては多すぎる 10 組を採用しておきながら完全に持て余してる始末。選ばなかったゲンセキ芸人達に申し訳ないと思わないのでしょうか。

 結局、オリエンタルラジオやハリセンボンらを囲えるぐらいの器も出来ず、デビューして間もない若手達の大事な「ホーム」となる格も付かず、あの「ゲンセキ」の半年間は一体何だったんだとちょっと誰かに怒鳴りたい気分です。別に、この番組を観ていて一回も笑わなかったというわけじゃないので「つまらない番組」とは言いませんけど、もっとどうにかならなかったのかと、全然関係ないのに何故か悔しくなってくるのでした。誰に八つ当たりすればいいですか。

 次クールからは、テレビ誌を読む限り真面目チックなロケ番組になるようですか、もう勝手にすればいいと思います。