「交響詩篇エウレカセブン」

 スカブコーラルの真実が明かされる回。「真実」と言いつつ、その実、単なる思わせぶりで終わることの多いこのアニメですが、今回はスカブコーラルの融合し意識だけの存在となった「お姉ちゃん」によって全てを懇切丁寧に教えて貰えるという非常に珍しい回でした。以前、ホランドが自分達の目的を語ってくれたとき以来の分かり易さです。毎回こうだったらいいのに。

 ただ、そうやって懇切丁寧に教えて貰えるのは良いのですけど、肝心の内容が「昔、スカブコーラルは地球に飛来して増殖して意図的では無いにしろ地球文明を崩壊させました」という、多分このアニメを観ている殆どの人が「そうだと思ってた」な内容だったのが残念。ニルヴァーシュやジ・エンド、コンパクドライブに関してはやっぱり思わせぶり止まり。姉ちゃんだけが分かっててもしょうがないんですけど……。

 それに、これはもしかしたら僕が見逃してるだけかも知れませんけど、「サマー・オブ・ラブ」の原因もイマイチハッキリしないでしょ。なのに、今回の「件の限界」を「セカンド・サマー・オブ・ラブ」と表現してて(単なるデューイの方便?)、正直もうより訳分かんなくなってしまいました。初めての「限界」は 3000 年前だっつーしね。この辺は、今までのストーリーから色々解釈して楽しむしかないのかね。あたしゃー頭悪ぃからこういうの苦手だ。

 あ、でもお父さん(アドロック)もスカブコーラルと融合してたってことは、「サマー・オブ・ラブ」もスカブコーラルに関連することってことか。すると、スカブコーラルの「コミュニケーション手段」に巻き込まれたってこと? でも、一万年前にスカブは「融合するだけじゃ仲良くなれない」と痛感したっていうしなぁ……やっぱ分かんないや。

 そんな、殆ど台詞劇だった司令クラスターの外では、とうとうデューイがガンド・ロワ(by イデオン)を発射。スカブとの交渉に成功したレントン達は、それを阻止するために地上に帰還。………と、こうなったら普通ロボットアクションだらけの全面戦争となりそうなもんだけど、次回予告観る限り、そっち方面はかなり大人しそう……そこには期待せずに、残り 2 回、楽しみにしてます。