「牙狼〈GARO〉」

 あー……先週、もの凄いハイテンションで終わったので、今週もきっと……! と期待したけれど、冒頭の殺陣の時点でテンションが元に戻ってしまいました。だって、鎧装着の所為かもの凄く遅っせーし、「空中での剣同士の戦い」の絵面はがディズニーアニメみたいで間抜けだし、そもそも殺陣自体が段取りし過ぎなので、醒める一方でした。あーあ。

 大体、互いの全力を賭けた戦いの筈なのに、アクションに小手先のテクニック入れすぎ。そんなチマチマしたアクション他でやれよ。こっちは、そんな綺麗なもん要らないからガッツンガッツンぶつかり合って欲しいのに、妙に凝って「カッコイイアクション見せてやろう」という振り付けしてる人間の色気が透けて見えて何だか凄く残念な感じでした。

 その後の、コダマと白コートの戦いは、やっぱり段取り丸見えではあったものの、黒コートが必死な分、冒頭の白コートと黒コートよりはマシでしたが、なんだかなぁ。先週、あれだけ上がったテンションどうしてくれんだ。

 ストーリー的にもなんとも。特にヒロインが酷くて、どんどんどんどん書き割りみたいなキャラクターになっていく。お前には「機微」っちゅーもんが無いんか。演出の問題かも知れないですけど、涙に脈絡無さ過ぎ。「涙流せば哀しいシーン」とでも思ってるんですか。劇中で殊更にヒロインを「守りたい存在」として描くから、余計にそのヒロインの造形の微妙さが目に付く。

 他にも、弾けて死ぬ弟子とか、どこからともなくやってくるホラー喰いとか、重要なことはいっぱいあった筈なんですが、どうにも緊張感に欠けるというか、先週のような血湧き肉踊る感じが一切無かったのがとても残念。これで、ホラー喰いが京本政樹だったらどうしよう……。

 来週はようやくヒロイン救済編……なのは良いのですけど……チラッと映った森の住人がとてつもなく間抜けな風貌だったのは、どうか狙いであって欲しい……。