「やぐちひとり」

 「おすすめの推理映画を教えて下さい」というメールに関連して、スタジオで殺人事件コント発生。外国人占い師が殺され、残されたメッセージ(何故か死に際に書いたのに暗号)と後ろの方にいつの間にか出来た現場から推理して、犯人を容疑者の 3 組(女性、夫婦、競馬の予想屋)の中から選ぶ、という推理ゲーム。判定人は「金熊」こと金田一熊之助(木彫りのアイツ)。

 結局、暗号をポケベル風に解読して「おうし」、現場に残されているマグカップとイスが一人分、ということを、最初死体に向かって「WHY DEAD?」とか訊いてた矢口真里さんが真っ先に推理して解決。劇団ひとりは最初の一歩で躓いて敗北してしまいました。因みに、僕は全く分からなかったです……ミステリとか読んでも、犯人分かった試しがない人間です。

 しかし、「解説編」に入ると劇団が横取り。似てない古畑のモノマネ(BGMも勿論古畑)で、「犯人は非常にフェアプレイが好きな人です」などとほざきながら(正月観てたの?)、割と楽しそうに解説する劇団。こういうときになると、最近の矢口さんは一切何も口を挟まないのは、良い傾向だと思います。

 犯行を指摘され、動機を自供し号泣する犯人の女性。そこで、矢口さんが「ほら、何か言って!」みたいに急かすと、劇団は考えた結果、こんな回答。

Shall we dance?

ラストダンスは私に。

 疲れたやぐちひとりピラティスを教えに来た山口美由紀先生……の筈が、劇団の横姿を見て吹き出し「重力に負けてますよね」「負け型ですね」、劇団に仰向けを指示して「それはうつ伏せです」と何もしてない内から注意したり、同じ間違いを繰り返す劇団に「 3 回目ですよ」と軽くキレたり、「頭悪いと出来ないんです」と嫌味を言ったりと、何故か劇団に攻撃しまくりの先生。

 あまりにも言われたので、最後「(ピラティスをちゃんとやれば)生きているのが楽になります」とアドバイスした先生に、劇団はこう一言。

「先生が生きているのが楽なのは、言いたいこと何でも言うからじゃないですか

珍しく殺伐とした「やぐちひとり」でした。