「お台場明石城NOMAD」

 佐々木アナ曰く、「今頃本腰を入れた」この番組、今週のプレゼンはなんと 6 組! でも放送時間はいつも通りです。要は年末仕様ですね。今週の三奉行は水口さん、三宅さん、そして桐山。

 トップバッターは「平成の左門豊作」ことAD鈴木。が、初っ端の自分プロモがさんま師匠に意味が伝わらないという失態。その所為か、その後プレゼンした企画「明石家さんまのおすすめチャンピオン」もパッとしません。

 企画内容は「芸能人がオススメの物(さんま師匠だったら「するめ揚げ餅」)をモニター越しに 3 分間プレゼンする」というものなのですが、鈴木がプレゼン中に「面白い」を連発、具体例として「YOUの柿ピー」をゴリ押し。「田村正和さんも好きなもの語りに出られる!」ととんでもない方便を出してきて、あらゆる部分で説得力ゼロです。

 さんま師匠に「さんまのまんまのオープニングみたいな?」と問われれば「あれはサラッとじゃないですか」、水口さんに「さんまさんの役目は?」と問われれば「さんまさんは天才的なMCで……」とプレゼンの時点で死相が見えます

 そのトドメに、三宅さんが自分プロモの意図が伝わってないことを挙げ、

「この企画は成立するけど、お前がディレクターじゃなかったら使える

最終宣告。この後も鈴木はみっともない抵抗しますが、味方であった筈の三奉行・桐山からは「それにしても今日は下手だった」と見限られ、さんま師匠からも「ナシ」、更に水口さんから

ユルい企画ですね

ここで「一番手に出てきたってことは、可能性は無いってことですよね」と流石の鈴木も悟り、去っていくのでした。っていうか、これ番組以上にディレクター生命の危機のような気がするが。

 二番手は、現在二連敗中の朝妻。自分プロモに父親・フジパシフィック音楽出版社長にまで出て貰ってのプレゼン。今回は、「ある不幸なスタッフ」ことこの番組のプロデューサー・朝倉千代子(年齢非公開)とのタッグでの登場です。このコンビを、佐々木アナはこう紹介。

「朝妻、朝倉でダブルモーニングです

勿論さんま師匠は「そんなん要らん」。何でも、朝倉の所属してる会社がIT企業の 100 %子会社になったんだそうです。うわぁ……。

 その朝倉、何故同じくこの番組のプロデューサーである高橋ではなく、朝妻と組んだのか? という佐々木アナの問いに対し、朝倉は

長期的なスタンスで……

どこまでも信用されない男、高橋です。

 そのダブルモーニングの企画は「芸リー」。色んな現象を、番組を会社に見立て、芸人達が体を張って検証する企画だそうです。朝倉曰く、年始の「さんタク」でのスカイダイビングで、地上 4000 mぐらいから声が響いていたさんま師匠に感動したんだそうです。

 水口さんだけは「『トリビアの泉』のレポートを芸人使ってやるってこと?」「微妙な……」と難色を示していたものの、一応「一度作ってみる」ということで試作入り。

 三番手は「和製ブリジッド・ジョーンズの日記」こと山本。今回、なんとキャッチライトカメラに紗と、絵的に好待遇を受けています。フジテレビは頭おかしいんですか

 企画は「キーパーソンズ」。あるゲストが、影響を受けた人間 10 人の写真をスタジオに置き、さんま師匠がどの人からどういう影響を受けたのかを探りながらトークをするという企画。例として山本自身の 10 人を挙げ、その中には水口さんとさんま師匠が。

 さんま師匠が理由を問うと、水口さんには「バラエティとは何かを教わった」、さんま師匠には「天才に出会ってしまった」と言う山本。これに「決まり決まり!」と舞い上がるおっさん二人。あー馬鹿ばっかりだー。

 さんま師匠も三宅さんも、「ありそう」「面白い」と珍しく絶賛。というわけで、試作決定。その様子を、いつの間にかフロアADに早変わりしていた鈴木が、恨めしそうに「巻き」の合図を出しているのでした。

 そして、四番手は信用無しの高橋……が襖を開けたところで時間切れ。残りの三組は、またの機会に延期です。さんま師匠に「落ちたの鈴木だけ」と弄られ倒す鈴木は、やる気なさげに「しめ」のカンペを出し、高橋は廊下に立たされる小学生に直立。そんな高橋を眺めながら、さんま師匠はしみじみ

立ってる姿が、一番似合うわ

気質ですな。

 来週が今年最後の放送かな? どちらかの試作か、それとも今年を振り返るか……さてさて。