「リンカーン」

 松本人志プレゼンツ「浜田との壁を取り除く企画」、ということで磔にされた浜田に対して、次々若手芸人(最後は松本)がパイをぶつけるかキスをするかを迫られる、という企画。

 なんだか「ガキの使い」のボツ企画って感じですが、それにしても凄い。ここまであからさまにイジメな企画をゴールデンで久々に観ました。絶対に今頃TBSにはクレームの電話いっぱい来てるよ。「子供が真似します!」って。知らないけど。正にやりにげ。

 こういう企画、少しでもやられる側が辛い顔を見せたらダメだと思うのだけど、そこは流石浜田雅功、キスされようがパイ投げつけられようが終始強気で、最終的には顔のパイが溶けてきて、松本曰くバケモノになってたので、安心して(というのもおかしいけど)笑えました。特にあの顔、「ドラゴンボールZ」の劇場版で 3 回目に登場したブロリーにそっくり(分かる人だけ分かって)で、可笑しくってしょうがなかったです。

 特に笑った 2 シーン。

 まずひとつは、4 番手にして初めてパイをぶつけたほっしゃん。が、全速力で楽屋へ逃げ帰ったときに、それを全速力で追っかけてるガンマイク持った音声さん。う〜ん、その熱意素晴らしい。全く音声拾えてなかったけど。

 二つ目は、最後に松本がキスをかました後、スタジオが盛り上がってるときに、後ろのモニターに映ってたもの凄く気まずそうなダウンタウン。丁度(扉の内側だから)映像が真っ暗で、最高に可笑しかったです。その直前に、若手(とレギュラー)達に「(浜田とは)壁があります」とか「最近飲みに行ってないでしょうし」という発言の数々をしっかり無視する松本という、これとは別種の気まずさがフリとしてあったので、余計に可笑しかったです。

 まぁ、これは間違いなく一回限りの反則技みたいなもんでしょうけど、いっつも虐げる側が虐げられるという絵面は単純にカタルシスがあったし、そうでありながら虐げる側は動かずして虐げてたし、地味に珍しい松本のMCと真剣にテンパってる様子など、たま〜〜になら良いんじゃないでしょうか、みたいな絵面満載で楽しかったです。

 「クイック笑点」の方は、「レギュラーチームと若手チーム対抗の勝ち抜き戦」という実に微妙なルールが付け加わったお陰で、ただでさえ微妙なのにより微妙な感じになってて微妙でした(微妙言い過ぎ)。もうそんな小細工要らないから、ガチでやったらいいんすよ。浜田にパイ投げがガチなら、こっちだってガチにしてもよかろうばい(キャラが分からなくなってきました)。