「交響詩篇エウレカセブン」

 冒頭の相変わらずのレントンの叫びやら、ニルバーシュに関する造語の投げっぱなしの数々に「はぁっ!?」って感じだったのだけど、その後の展開はとても良かった。レントンホランドもしっかり自分の足で立ったし、いつもいつもホランドに(僕にとって)意味不明な叱咤を飛ばすだけだったタルホの苦悩も描きつつ、レイの行動理念も無駄な台詞無しで上手く描いていて、とても観ていて引き込まれた。

 何より、ここ先週イライラさせられっぱなしだった連中の吹っ切れ方が気持ちよかったしね。ホランドは弱音やら意味深な単語を一切発せず、ただ弾丸の貫通した足から流血しながら叫びまくっていたし、レントンは誰に強制されるわけでなく、声の限り叫んでいたわけだし。こういうプロセスを踏んで流したレントンの涙にはイライラはしない。またしても体育座りしてたのには若干イラッと来たけど。

 そういった人間描写に加えて、飛び交うLFOとKLF(未だに違いが分からんが)、雲から雄大に登場する白鳥号、ホランドの必死の攻撃により墜ちる白鳥号、同じく墜ち行くホランドLFO、と画的な歓びも満たしてくれて、冒頭を覗けば殆ど文句無い回。特に、墜ちる白鳥号は別に特別なエフェクトがあるわけじゃないのだけど、内部でのレイのドラマと併せて、非常に美しかった。

 次回予告では「真実を語る」とか言っていたけど、信用できねーなー。ま、どうせ小出しなんだろうけどね。期待せずに待つ。来週は、テレ朝の方は駅伝だけど、こっちはやるよね?