「ウルトラマンマックス」

 ホントに好きだな、「人類が失望される」って展開。これで何回目だよ。今回なんて、折角「 10 万年前の人間が氷河から」ってなかなか良い入り口だったのに、最後はまたしてもそれだから拍子抜けだよおじさんは。

 これはもしかしたら少数派なのかも知れないけれど、いくら怪獣が出るからってその理由がいちいち地球規模じゃなくて良いと思うのですよ。中には、ものすっごい個人的な事情で生まれた怪獣も居るかも知れないし、なんかの間違いで生まれちゃった怪獣も居るかも知れないし、「ただ凶暴なだけ」ってのも居るかも知れない、挙げ句の果てには「何で出てきたのか分からない」って怪獣も居るでしょう。実際、過去のウルトラマンにはそういうのいっぱい居たじゃない。

 「マックス」は、どうも全体的にそういうバリエーションが無くて、とにかく怪獣に必然性を持たそうと必死に見える。「どうしてこの怪獣が現れたか」とか「この怪獣が生まれた意味は」とかに異常に執着してるような。別に、そんなの説明しなきゃ納得しないほど、視聴者(特に特撮は)は心狭くないと思うけどなー。

 理由を持たせても全然構わないけど、それらがいちいち地球規模だったりするのがいい加減うんざりです。別に「ある日宇宙から怪獣が落ちてきました」とかでも全然良いのに。ウルトラマンにはそういう登場の仕方した怪獣出てくる回も、しっかり面白いんだし。

 「マックス」は、全体的にそういう寛容さというか良い意味でのユルさというか、そういうのが足りないなぁと、個人的に思い続けております。