「やぐちひとり」
夏ということで、怖い話を披露する劇団ひとり。
事務所の女性マネージャーが東京出たての頃、キャバクラでアルバイトをしていた。ある日、間違い電話が知らない男かかってきて、思わず話し込んで友達のようになった。その後、何度か電話をやりとりをするが、相手がかけてくるばかりで電話番号すら教えてくれない。
そんなある日、働いている店に探偵業をしている人がお客さんとして来たので、そのことを話すと「逆探知」をしてくれるということになった。
その後、いつものようにその男から電話がかかってきて、普通に話し、電話を切ると、その探偵の男から電話がかかってきた。探偵は言う。「すぐにその家から出た方が良いですよ。
逆探知したところ、その電話はあなたの家からかかってきてます」マネージャーが驚いた瞬間、天井がガタガタッと……
矢口真里さんは
「居ない居ない居ない居ない居ない!!」
とよく分からん言葉を連発しながら「見ざる聞かざる」状態に。折角真剣に怖い話だったのに、正直、そのオーバーすぎるリアクションで僕は醒めてしまったわけですが。曰く、汗びっしょりだそうです。
続けて特別企画「怖い話川柳」に突入。五七五で怖い話を表現した川柳を視聴者から募集、という企画主旨を聞いた劇団、
「完全にラジオの企画だね」
ニッポン放送辺り、「やぐちひとりのオールナイトニッポン」なんてどうですか。
送られてきた川柳は、「○○で思い付きました」と怖い話台無しの前置きは頻出してたものも、どれもそれなりの水準。ただ、折角それなりの水準の川柳も、矢口さんが読み方で台無しに。本当に、絵に描いたようなド下手ナレーションで、劇団も
「怖さの出し方がチープだよ」
と断罪。このコーナーでは、やぐちひとりの頭に幼稚園のお楽しみ会みたいな厚紙製のお化け冠が付けられており、よりチープさに拍車をかけます。
しかし、そんな矢口さんの救いようのないダメっぷりにも、最後には
「やぐっちゃんの読み方好きなんだよ」
と言ってあげる劇団は男前であります。
そんな何で付き合ってないのか不思議なやぐちひとりは、今週の「エンタメ修行の道」のコーナーではサルサに挑戦。先生にレクチャーを受け、いざやぐちひとりで踊る、となったとき顔を真っ赤にしながら組む劇団に対して矢口さん、
「やだぁー春樹さん、変なとこ触んないで下さいよー」
お前は大阪のおばちゃんか。
そして、本番では冒頭にミニコントを挟みつつ、たどたどしくステップを踏み、くるくる回るやぐちひとり。画面にはちょっとだけぼかしエフェクトが入り、さながら安い恋愛映画のラストシーンのようでした。もうお前ら付き合っちゃえよ!