「ヤングタウン土曜日」

 某昼番組で、「浅草でバイトして欲しいタレント」というランキングで堂々第 3 位に輝いたさんま師匠。 10 代 20 代の若手のひしめくランキングの中で、 50 歳にしてランクイン。しかもアルバイト。

 その上、最近プロボクサーの亀田選手が「さんまさんが好き」と言ってしまったために、勝手に土産送ると言って送らないという謎の行動をして、最初丁寧だった応対が段々なぁなぁになっていって、最終的に「バイバ〜イ」と未成年に言われた 50 歳。しかも、約束した筈のタイトル戦も観戦できるが微妙という訳わから無さ。

 色んなことがごちゃ混ぜになって、延々「おかしい」「情けない」と言い続けたため、今週のゲストであるマスターこと道重さゆみさんが紹介されたのは放送開始 10 分後でした。因みに、過去最長はオープニング中ずっと居ないことにされてたカントリー娘・あさみさんです。それに比べれば、全然早いですね。

 さんま師匠は、道重さんが 16 歳と聞くと、まずこう謝罪。

「ごめんなー、本番前『呼び出す』とか『エッチする』とかそんな話ばっか……

必死に「意味が分かりませんでした」とアイドル的対応をする道重さんでしたが、さんま師匠的には後の祭り。「笑ってたやん」「笑ってません」の押し問答が繰り広げられるのでした。つーか、本番前に何を話てんだ。本番で話せや(え?)。

 山口県出身で、東京にはお母さんと二人で住み、「一人じゃ何も出来ないんです」と言う道重さんにやっぱりキレたさんま師匠。「うちの娘なんか中学生で一人でカナダ行っとるわ!」と娘自慢かと思いきや、大竹しのぶさんに「寂しいでしょ?」と訊かれれば「寂しくねぇよ」とキレ、天下の大竹しのぶさんを捕まえて邪魔者扱いしているといういまるさんの獰猛ぶりを切々と吐露し始めるさんま師匠。

 何をトチ狂ったのか、そんないまるさんを「かわいい〜」と評してしまう高橋愛さん、藤本美貴さん、道重さん。折角自分の娘を誉められてるというのにさんま師匠は、

「お前らは実体を知らんからやないか!!

まるで妖怪の扱いです。この妖怪の妹のせいで、最近二千翔さんは痩せてきてるそうです。あぁ……哀れな兄貴……。

 そういう例があるので、「ひとりでやった方がいいよ」と道重さんにアドバイスするさんま師匠。更に、道重さんのお父さんが「 47 歳」と訊くと「男盛りやないか!勿体ない!」と割とご家族に失礼な反応をするさんま師匠。しかし、もっと失礼だったのはこの発言に対する藤本さんのこの一言。

「男盛りなんですか? 47 歳で?

お前、目の前の人に喧嘩売ってんの?

 そんな感じで一人で山口で暮らす道重父を哀れに思ったショージさんは、こんな提案。

「お父さんこっち呼んだれや。そんでそこの家に俺を住ませてくれよ

なんでやねん。

 この日のオープニング最後のお言葉は、道重さんがお父さんに「寂しい?」って訊いたら「一人で気楽だよ」と言われた、という話を受けてのさんま師匠のこの一言。

「あぁ、それ女出来てるわ

明日から荒れるぞ道重家。

 リスナーから「ヤン娘ラブメイト1」を訊かれたさんま師匠。自分の発表の前に、玉井さんに「お前道重さんやろ?」と質問。しかし、玉井さんは

「同じ 16 歳やったらいまるちゃんの方が……

勇気ある発言をします。曰く、「頭バーン!と叩いてくれる人」が良いんだそうで、イメージは「猟奇的な彼女」だそう。しかし、さんま師匠は、

「『猟奇的な彼女』は最後かわいいやん。いまるは猟奇的なままやで?

大竹しのぶさんと合わせて、名付けて「ウォンバット姉妹」だそうです。肉食だしね。

 ついでに、ショージさんの「ラブメイト1」は

落ちたもんでもフーフーして食べられる子

とのことで、「食べますよ」と宣言した高橋さんに決定。おめでとうございまーす。因みに、ショージさんはむかーし、保田圭さんに「圭ちゃんみたいな子結構好きよ」と告白したことがあります。さんま師匠と安倍なつみさんが夫婦だったので、「二組夫婦だ!」とりんねさんそっちのけで盛り上がってたのを思い出します。あぁ、遠い日々……。

 メインのさんま師匠は、料理の点数が高いということで後藤真希さんがぶっちぎり。顔的には意外なところで中澤裕子さんだそうです(メグ・ライアンがタイプで、ちょっと似てるから)。現在の一番のタイプは「チャン・ツィー」とのこと。

 しかし、道重さんが「チャン・ツィー」を全く知らず、「普段何してんの?」と疑問に思うさんま師匠。「アニメしか観ない」「難しい話を見ると『わーっ!』ってなっちゃうんです」とのたまう道重さんにさんま師匠、

今日の夜行で帰れ

曰く、お父さんが女作って待ってるそうです。道重さーん、そろそろ怒った方が良いですよー。

 ところが、道重さんも引きません。「先輩方がよく観てるので、自分も観なきゃなぁ、とは思うんですけど……」と前置きして

時間を潰してまで観るのかな?って

えーっと色んな人に謝らなきゃいけなくなりますよ?

 そんな道重さんに「今の内に色々勉強しておいた方が良い」と真面目にアドバイスし始めるさんま師匠。曰く、

「自分が 16 歳の頃はボーッとして月50万入る商売無いのか、ばっかり考えてた

勉強しなさすぎです。

 そんな時間を潰してまで映画とか観たくないという道重さん、さんま師匠に「暇なとき何してんの?」と訊かれます。すると

「さゆみ、寝るのだーい好きなんです

さっきと違うことを言い出す道重さん。曰く、最長で 16 時間寝てたそうで、さんま師匠、

「……アホになるよ?

道重さんが「寝る子は育つって言うじゃないですか」と反論すれば、

「体がね。体がね?

と強調。この瞬間、道重さんの扱いは決まったのでした。

 リスナーから、「道重さんは平成生まれなので(!)、ショージさんを知ってるか微妙です」という失礼ながらも的を射た指摘がなされ、続けて「道重さんの持ちギャグ『うさちゃんピース』に勝るとも劣らないショージさんのギャグを炸裂させて下さい」という要望が来ます。せめて勝らせてあげてくれ。

 生「うさちゃんピース」を披露されたさんま師匠は思わず険しい顔(藤本「怖い怖い、目が怖い!」)になり、ショージさんは「うわ!」と興味津々。そして高橋さんは相変わらず「かわいいねー」とイエスマン。「うさちゃんピース」には表・裏・曲がってるの3バージョンがあるという非常にどうでもいい上にラジオじゃ分からないレクチャーにも興味津々で聞くショージさんでした。

 肝心のそのショージさんに対して、道重さんは

失礼な話なんですけど……

出だしだけで全てが分かる回答。「顔見たら分かりましたよショージさんのこと」というフォローも虚しく響きます。曰く、どこかで見かけたそうなのですが、本人が全く思い出せないので、本人達が可能性を指摘。

さんま「街中で?
ショージ「分かった!うめだ花月のキャンペーンボーイの記事や!

ショージさん、一応芸歴 30 年近いんですけど……。

 ショージさんがそんな感じなのに対し、さんま師匠のことはデビュー前から知っていたという道重さん。さんま師匠のいつもの質問には、藤本・高橋両名が苦笑する横で、こんなやりとり。

村 上「どう思ってたん?」
道 重「面白いなーって思ってました」
さんま「かっこいいー、とか……」
道 重「面白いなーって」
さんま「いや、そのかっこいいとか……」
道 重「面白いなーって
さんま「いや、違うやん」
道 重「面白いなーって
さんま「違う……」
道 重「面白いなーって

押し負けたさんま師匠、何故か「するわ……」とうさちゃんピース」を披露(しかも曲がったバージョン)。ついでに「イヤミちゃんピース」なるものを開発しますが(何故か女性陣から悲鳴)、道重さんに「良くないです」と却下。更にショージさんは「ドゥーン!ピース」を開発、こちらは道重さんには「おもしろーい」と好評なのでした。今度「ハロー!モーニング。」で使ってね。

 デビュー前からモーニング娘のファンだったという道重さん。曰く、「愛ちゃんのファンだった」そうですが、当の高橋さんは「そうだったの?」とトボケ顔(いや、知らないけど)。更に、高橋さんから「石川さんのファンだったって言ってなかった?」と訊かれて「愛ちゃんファンです」と答えた道重さん。高橋さんは、

「多分二番目とかですね

と密かに落ち込むのでした。意外に厳しいマスター。

 さんま師匠が「モーニング娘のオーディションに誰が応募したの?」と訊くと、道重さんは「自分で」と回答。続けて「自分かわいいから行ける!と思ったの?」と訊くと「はい!」と即答。あまりの即答ぶりにさんま師匠、

耳、折るよ?

娘より猟奇的になるのでした。

 そんな自分大好きな道重さんは、小さい頃は「かわいすぎて誘拐されないように」と、人とすれ違うときには変な顔をしてやり過ごしていたそうです。しかし、「その変な顔やってみて」と要求されると「出来ないです」と断固拒否。さんま師匠に、

変な顔なめんなよ

とキレられます。しょうがないので、高橋さんに「変な顔やってみ」と振るとすぐさま美川憲一に。おお、高橋さんがフリに応じられている……!成長しておる……!!と、別のとこで感動してしまいました。

 しかし、そんな感じの道重さんも意外に「引っ張ってくれる、威張ってくれる人が良い」のだそうです。「○○取ってこい!」とか、そういう隣の藤本さんは「嫌だよそんなの!」と拒否反応を示すほどの威張り様が良いんだそうです。まぁ、フジモン暗黒卿だしね。

 さんま師匠が「お父さんがそういう人なの?」と訊くと、道重さん

「いえ、凄く消極的な人です

番組始まってから一回も誉められてない道重父が可哀想です。

 ところが、さんま師匠が「ワイルドな人が良いんだ?」と訊くと道重さん、

「ワイルドって何ですか?」

と予想外の答え。さんま師匠は「マイルドって知ってるやろ?オズワルドって知ってる?みんな兄弟や」とボケを開始。ポンポンボケて道重さん(と何故かついてきてしまった高橋さん)を騙そうと目論見ますが、しびれを切らした藤本さんが「野性的な感じの」と正解を出してしまい、さんま師匠激昂。

正解言うたらあかんねん!!

他にも「変えるど」とか「折り曲げるど」などストックがあったそうです。謝る藤本さんはまるで「かま騒ぎ」での岡村のようでした。

 先日の「ハロー!モーニング。」で全く成果が現れてないことが判明した「ヤン土ボケ講座featuringショージ」のコーナー。今週は道重さんも参加してのあいうえお作文。

 初っ端から不幸にもオチ担当になってしまった道重さん。しかし、一発目こそさんま師匠の怖い目を喰らったものの、二発目は「今までで一番良い」と太鼓判を押される良い展開をもたらします。二つ目のテーマでも最初こそ叱られたものの上手く行き、「今週はお前ら二人(藤本高橋)は最高に良い」とまで言われた矢先、全てを台無しにするのはフジモン

 お題は「すいかわり」。

リスナー「砂浜で」
道重「意味無くはしゃいで」
村上「カニを捕まえてきて」
高橋「割り箸を持ってきて」

ここまでは「上手い!」を連発し、徐々にテンションも上がっていくさんま師匠でしたが、最後の

藤本「リンボーダンスを踊る

低い声で「あかん」。「元から用意してた」「間を計算してない」とダメ出ししまくり、締めに

「最後にいつもの藤本が出てしまいました。残念です。」

と言われてしまうのでした。流石の暗黒卿も、お笑い怪獣の前では形無し。このフジモンの失敗のせいで、この直後渡された(高橋さんは、何故か資料を渡しますモーニング娘の新曲にも悪態をつくさんま師匠。最終的には新メンバー・パダワンこと久住小春さんを指して

脳から葉っぱが生えたような子

とのたまうのでした。ミラクルなのに……。

 そんな先輩の腕の見せ所であった筈の「リスナーを癒したい!のコーナー」。一発目の藤本さんは「エロ過ぎる」と不当な扱いを受け、道重さんは「なめてんのか!」とキレられ(そしてやっぱり「かわいいじゃないですか!」とイエスマンな高橋さん)、「これがベテランや!言うの見せてやれ」と言われた高橋さんは「何を見せとんねん」とキレられるボロカスの出来。

 しかし、そんな中で優勝したのはなんと高橋さんのこの台詞。

壊れちゃう

ポイントは、今にも死にそうなハトみたいな感じで言ったところだと思います。良かったですね。

 「カラオケBOXさんちゃま」とエンディングでは、フジモン物真似大会が地味に開催。「さんちゃま」では、ジュリーを知らないのに「勝手にしやがれ」を歌った玉井さんを「上手い」と言ったテキトーな道重さんに、「何で?何で言うわけ?」といまるさんのモノマネをするさんま師匠。それに乗っかったフジモン、「何?知ってんの?」とありありと表情が想像出来る声でモノマネ。

 続いてエンディングでは、来週は亀井絵里さんが来るということで、亀井さんを表すモノマネをするフジモン。「絵里はぁ〜」という悪意に満ち溢れたモノマネを繰り出すフジモン。さんま師匠に「(そんなんばっかりで)楽屋嫌やろ〜」と訊かれると、「嫌です」とキッパリ言うフジモン

 「お前もそんな時期あったやろ?」と訊かれても「ちっちゃい頃から冷めガキって言われてました」というフジモン。流石暗黒卿……ある意味英才教育ですな。道重さん曰く、「よく怒られる」んだそうです。そんな暗黒卿は、最後の最後で、道重さんの「また来たい」という言葉を巡って、さんま師匠とこんな争い。

さんま「何をごちゃごちゃしとんの?」
藤本「いや、『来ますか?』って」
さんま「社交辞令やろ!」
藤本「来て欲しいじゃないですか!」
さんま「マネージャーに合図しなくてもいいやないか!」
藤本「来るのかなーって」
道重「嫌なんですか?」
さんま「来たら来たでええやないか!」
藤本「来て欲しいんですよ!」
さんま「何やこの女!!

なんだこの中身の無い争い

 その道重さんは、石川梨華さんに憧れてるんだそうで、やはりピンク好き。「こういう子はやっぱりピンク好きなんだぁ……」と呟きながら、次に視界に入ったものをさんま師匠はこう評価。

「高橋、慶応のラグビー部みたいやな

ユー、トライ決めちゃいなよ(関係ない)。