「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」

 ヨーダマスター・ヨーダ!!

 この映画は、僕にとってはヨーダが全てです。ヨーダさえ居ればそれで映画は成立するし、ヨーダ以外の誰がどうすげ替わろうと全く以て問題が無い(R2-D2C3POは例外)。例えそれが、アナキンであろうとオビ=ワンであろうとメイス=ウィンドゥであろうと、ヨーダの前では取るに足らない脇役です。本気で言ってます。正に、この映画はムービー・オブ・ヨーダ!!!(←?)

 正直言って、この映画を「映画として面白かったか?」と問われれば、「いや、その、なんというか……」とどもって時間を稼ぐぐらいでしか答えられないのですが、しかし、ヨーダさえ居ればこの映画の不満点など全て封殺出来てしまうのです。そう、この二時間半超の映画は、、ラスト数分のヨーダ登場シーンで全て支えられてる映画なのです僕にとって。

 よく思い出して欲しい。

 オビ=ワンを倒し、なんとか立ち向かってきたアナキンの腕を切り落とし、ジェダイ二人を退けたドゥークー伯爵。ホッと一息付き、トドメを刺そうとした瞬間、ドゥークーの凍る顔!!そして振り返った先には壁の向こうの影がゆっくりと歩いてくる!!やがて、姿を現す緑のお爺ちゃん!!

 重要なのは、ヨーダの登場が至って普通ということです。ヨーダは跳んでくるわけでなし、走ってくるわけでなし、いつも通りヨボヨボと杖を付きながらゆっくり歩いてくるだけ。しかし動かないドゥークー!それは何故か!!ヨーダが強いからである!!!

 ここまで分かり易い「最強」の表現があったろうか!あった!東映辺りに!それはいい!とにかく、そうしてゆっくりと登場したヨーダは、やはりゆっくりと、しかし荘厳に名を呼ぶのだ!!

ドゥークー伯爵……!

と!!うわぁぁぁぁぁぁ!!マスター・ヨーダァァァァァァァァッ!!!!!(全身の毛穴大解放)

 ここまでの僅か 1 分足らずのシーンだけで、映画の全てのシーンに不満をぶつけてもお釣りが返ってくるのですが、マスター・ヨーダはそこでは終わらない!やがて始まるフォース対決!!この対決が今時東映もやらないようなベッタベタで分かり易すぎる対決!!岩だぜ?電撃だぜ?お前らサイコーーーだぁぁぁぁぁっ!!

 そして始まるライトセーバー戦!小さい!小さいよマスター・ヨーダ!!!体が!!しかし、ぴょんぴょん飛び回りながら、それでもしっかり剣を受けるヨーダ!!!カッコイイ!あんたカッコイイよ!!!声が波平なのに!!!(←関係ない)ドゥークーの剣を受けて、呟くヨーダ!!!!

腕を上げたようじゃな、かつてのパダワンよ……

ヨーーダァァッ!!!!(涙腺爆発)

 このシーンは、勿論ドゥークー伯爵を演じるクリストファー・リー素晴らしい悪役演技に「まだホンの小手調べ」に代表される素晴らしい悪役台詞の数々があってこそではありますが、それにしたってヨーダオール・オブ・ヨーダ(←間違い)。僕は、この僅かなシーンにホンモノのヒーローを観たのです。あぁ、カッコイイヨーダ。サイコーだマスター・ヨーダ。あなたこそヒーロー。ヨーダヒーローです!!(←大間違い)

 エピソード3でも、ヨーダは腕を振るってるようですが、この登場シーンに勝るカッコよさを魅せてくれるのかな……と期待半分不安半分です。なんか期待する方向が間違ってる気もしますが。だってしょうがないじゃん、この映画を公開時に観たとき、まさか「スター・ウォーズ」でヒーロー欲求に訴求されるとは思わなかったんだもの。あぁ、ヨーダ!!

 因みに、以下が公開当時の感想。

http://urawa.cool.ne.jp/tsuwamono/maizo/stw2.html

 今読むと頭悪い文章だなぁ……まぁ、上のも大して変わらないけど。