「草野キッド」
アウトドアを楽しむはずだったのに、野人を発見して急遽「草野探検隊」を結成。野人を追うことに。
手刀で割ってある薪を割ったり、魚を素手で捕ってるように見せたり、発砲スチロール丸太が転がってくるのを止めたり、ザリガニを「サソリだ!」と言ったり、「糞だ!」と言ってどでかい茶色い粘土的なもの糞をどアップで写したり、矢追純一呼んだり、なんだか色んな意味でやりたい放題でクラクラします。
そして、やりたい放題の割に全編通して微妙なのに更にクラクラします。本家の凄さを改めて思い知る……って、本家の方はどちらもまともに観たことないのに書いてますけども。
そんな感じで、全編が「わざとらしい」では片付かないぐらいの作為に満ち溢れている中(「テレビに映った時点で全部作為だ!」みたいな話は置いといて)、一カ所だけ真実があったポイント。
「蛇に噛まれた!」というテイで、玉袋が蛇相手に一人芝居をした後、「鼠蹊部を噛まれた!」と訴えます。しかも、ゲストの森下千里指名で。草野までも「やってあげなさい!」と言い出し、隊長命令で玉袋の鼠蹊部を噛むことに。
が、玉袋が目を瞑った隙を狙って水道橋博士が玉袋の鼠蹊部をガブリ。痛がる玉袋に、なんか妙にテンション上がってしまった森下、
「ちょっと歯を立てる癖があって……」
水道橋博士、無言で森下の頭をどつき、「あぁ、いくら『草野キッド』の『探検隊』でも、ここはアウトなんだな」と分かった瞬間でした。馬鹿か。