「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」

 南海キャンディーズ・山崎に「結婚するから解散したい」と山崎に宣告するドッキリ企画。

 予告観た時点で、なんとなく想像はついたのだけど、案の定すこぶる気分が暗くなった。これは去年、「はねるのトびら」の「いとうあいことの恋愛ドッキリ」でのドランクドラゴン・塚地がその壮絶な人の良さのお陰で、ドッキリが単なる公開処刑にしか見えなかったのと似てる。まぁ、あの企画は企画自体がすこぶるつまらなかったのもその要因のひとつではあるけど。

 意外なことに山崎の芝居が余りにも真に迫りすぎてたのもその原因なのだけれど、山里の反応がとにかく深刻で、ちょっと観てられなかった。とか言いつつ最後まで観たは観たけど。特に、相手(「Goro's Bar」のディレクター、という設定。リアルすぎ)を悪く言って、なんとか諦めさせようとする山里の必死さは、ちょっとテレビに映しちゃダメだと思った。

 最終的には、山里が男らしく「わかった」と解散に応じたところでネタバラシをされて「良かったー」となり、スタジオも「南海キャンディーズの絆が分かった」的な反応をしてめでたしめでたし、だったのだけど、正直なところ、こういう企画はもうちょっと見せ方を考えて欲しいなぁ、と思った。だって、ネタバラシしたときの山里の顔は、確実に 5 歳は老けてたよ。あれは無しだ。

 そんな中でも、思わず笑ってしまったポイントを二つ。

 山崎の「山ちゃんはひとりでもやっていける」と言う言葉をなんとか否定しようと、山里は「さっき一人一人で仕事したときも……」と続けてこんな説明。

「片山さん(マネージャー)に面白くなかったって言われたし……

それは別に反省しろ。

 「自分は恋愛体質だから」「自分は愛を取りたい」と気持ち悪いこと(by バラされた後の山里)をほざく山崎に、なんとか起死回生の一言を言わせようと画策した山里と、軽くかわす山里の掛け合い。

山里「ホントにお笑いでやりたい事はやり尽くしたの!?」
山崎「うん(即答)」
山里「ウソッ!?

去年のM-1で「一言も外さない」と評された山里も、黙りこくるしかないのでした。